箱推しなので箱ごと守ろうと思う 弐【鬼滅の刃】

漆拾壱 ページ21

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あの無一郎くんがここまで懐いてくれると、一体誰が予想できましたでしょうか。いいえ、誰も予想がつきませんでした。(反語)









あれからも毎日懲りずに通い詰めている訳ですが、あの日の翌日から偶に会ったりするとこっそり、ちっちゃく手を振ってくれるんです。


この可愛さ、皆様にわかりますか。




初めて見た時は混乱状態に陥って思わず刀の柄を握った。ちょっと鯉口切った。




私に刀を抜かせるとは…あの子……強い…(確信)









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＿ある日の早朝、まだ日が昇り始めてもない程早い時間に、烏くんが私の元へ飛んできた。



いやまぁ、時間帯なんて概念、私にとっちゃあるようで無いものですからね、なんて言ったって隊に身も心も捧げる社畜ですからね、えぇ、任務なら24時間受付ですよ、私をコンビニエンスなストアかなんかだと思ってるんですかね、お館様、えぇ大正解ですよお館様。


…うん、今から寝ようとしてたとかそんなの全然関係ないから。気にしなくていいよお館様。






とりあえず烏くんが持ってきてくれたお手紙を読む。




どれどれ、ふむふむ…





＿＿すまない、挨拶は省略させてもらうよ。君には今から直ぐに時透くん達の元へ向かって欲しい。何やら嫌な予感がす

『それはやべぇ！！行かねば！！！』




もう続きはいいや！！とりま行かねば！！！！！



爆速で隊服に着替えて爆速で門を出る。



お館様の勘有能！！





そっか〜そろそろだとは思ってたけど、思ってたより早かった！！てかもう夜明けるやーーん急げ私の脚！！！！








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時透有一郎side









痛みを超えて、もう感覚もない。




ふと気付けば、美しい顔をした女の人が、俺を見下ろしていた。





天女様が迎えに来たんだ。






そうか、俺、死ぬんだ。






有「………………あぁ……





…神、様、仏…様…どうか…



どうか…弟だけは……助けてください…




弟は…俺と…違う……心の優しい……子です…



人の…役に…立ちたいと……いうのを…俺が…邪魔した…」





有「悪いのは…俺だけ…です、


バチを当てるなら…俺だけに……してください…」






有「わかって…いたんだ…本当は……



無一郎の…無は…＿＿＿＿＿＿＿」







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『………バチならもう当たったよ。よく耐えたね。





………私の腕を、あげようね』







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