参 ページ3
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そんなこんなで本日わたくし、六歳になりました。
拾われた日が、私の新しい誕生日です。
なんと芙蓉さんは鬼でした。
あと私、稀血でした。
…はい、鬼滅でした。鬼殺隊いるらしい。わあい。
いやぁ歓喜乱舞したよね。それはもう派手に。心の中でだけど。
私鬼滅好きなんです。それはもう派手派手に。
ちなみに箱推し。皆愛してる。皆の母になりたい(?)
あわよくば鬼舞辻無惨さんとも仲良くなりたい。
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芙蓉さんが鬼であること、私が稀血であることは、私が拾われた初日にすべて告げられた。
芙蓉さんは私が覚えていないと思っているんだろうけど。
まぁ赤ちゃんだったからね!覚えてる方が凄いよね!
ちなみに芙蓉さんにつけてもらった名前、前世と同じでした!
前世の、顔を知らない両親との唯一の繋がりだと思ってたから嬉しい!
ハッ!そんなことより!
私は!!
時系列のどこを生きているのか知りたい!!
炭治郎と同期かもしれないし!
こういうの転生トリップっていうんでしょ!
トリップ補正かかるんでしょ!わたししってる!
でもね、さすがに0歳児が「今って明治?大正?その他?」って聞くのもね、さすがに気味が悪いじゃん。
というか喋れないし。
あと冒頭でさらっと流したけど、芙蓉さんが鬼って事実にしばらくびっくりしてたからそれどころじゃなかった。
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なぜ彼が鬼であることを自然と受け入れることができたかというと、きっと彼の血鬼術のおかげだと思う。
漸く自力で歩けるようになった頃、私ははしゃぎすぎてよく怪我をしていた。
その度に芙蓉さんがお
__「痛いの痛いの飛んでいけ」
痛みだけでなく、傷自体が消えていた。
彼を見ると、私が怪我した部分と同じ場所に、同じような傷が出来ていた。治りが少し遅かったのは、おそらく長い間人を喰べていないからだろう。
怪我を移す血鬼術。
あれはきっと、彼が人のために編み出した術だ。
患部に添えられた彼の手が、冷たいはずなのにやけに暖かく感じて、彼の優しさが直に伝わるようで泣きそうになったのを覚えている。
そんな優しい彼が今、神妙な顔をして私の名前を呼んだ。
芙「なぁ、A。
……実は、私はね、鬼なんだ」
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Kさん - なんかこの作品のおかげで小芭内のこと好きになったわ.....この作品好きぃぃ!! (6月14日 20時) (レス) @page36 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月5日 11時) (レス) @page14 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - 彼女、気づいたら痣だらけになってそう (2020年11月14日 19時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
咲拉(プロフ) - お返事ありがとございます!M2様の文は個性豊かで面白い所も皆様に刺さるポイントだと思っています。これからもM2様らしいコミカルさも折り込まれた作風を楽しみにしています!真摯に対応して頂いてありがとございました。今も大変かと思いますが、体調気を付けて下さい。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
M2(プロフ) - 咲拉さん» 読み返してみると結構拙い文が多いですね…申し訳ないです。今度リメイクしてみようと思います!有難く参考にさせていただきますね! (2020年4月21日 0時) (レス) id: ca371dd3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月11日 13時