拾玖 ページ19
·
七日目の晩。
？「……うわぁぁ！！！」
錆「……！？………っ義勇！！！」
叫び声を聞くやいなや急に方向転換をした錆兎に続いて私も走った。
……例の異形か。
＿＿＿＿＿＿＿
木陰に隠れた冨岡さんの手当をし、おまじないをかけた。
冨「…あっ、あなたは…？」
『…………』
冨「わっ…………」
くしゃくしゃっと髪を撫で、何も言わずにその場から素早く去る。
ちょっと今の私かっこよかったかも……
.
木の上から戦う彼を見守った。
『(頑張れ錆兎くん……！！)』
錆「＿＿＿参ノ型 流流舞い！！！」
『……(わぁお……)』
凄い……彼の若さでこの完成度はなかなかないだろう。
速さも、威力も、正確さも。
でも……
『(……刀が耐えられるかどうか…)』
錆「＿＿＿壱ノ型 水面切り」
錆兎くんが手鬼の首を狙う。
……刃が折れた。
錆「……っ！？…クソ…！」
同時に鬼の手が彼に伸ばされる。
なんとも憎ましい顔で笑っているのが見えた。
…あ〜、箱推しとは言ったものの、彼とは仲良く慣れそうにないなぁ。
『＿＿＿水の呼吸 捌ノ型 滝壺』
直前で鬼の腕を切り落とす。
ん、あれ、なんか地面も割れてる…斬っちゃったか…あかんな、これは怒られる…
知ーらね！！にげよっ。
『錆兎！！走るぞ！』
てか時間ないし勝手に担ぐね、よいしょ！！
冨岡さんどこ〜あっいた！よいしょ！！
冨「ぅわぁっ…！」
錆「お前はっ？！…待てッ！！」
ドゴッドゴッと折れた刀の柄と拳で力任せに私を殴る錆兎くん。
ちょっと待って何それめっちゃ痛いやめてッ！
錆「離せッ！！あいつは俺達の師匠を馬鹿にした！！彼奴を斬らないと気が」
『刃の無い刀で鬼を斬れるとでも言うのか！』
錆「っ…………」
『…もうすぐ夜明けだ。山を降りよう。
私は義勇くんを担ぐよ。彼は脚を怪我してる。
君は、走れるね？』
錆「…あぁ、すまない」
『…気にするな』
.
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Kさん - なんかこの作品のおかげで小芭内のこと好きになったわ.....この作品好きぃぃ！！ (6月14日 20時) (
レス) @page36 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月5日 11時) (レス) @page14 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - 彼女、気づいたら痣だらけになってそう (2020年11月14日 19時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
咲拉(プロフ) - お返事ありがとございます!M2様の文は個性豊かで面白い所も皆様に刺さるポイントだと思っています。これからもM2様らしいコミカルさも折り込まれた作風を楽しみにしています!真摯に対応して頂いてありがとございました。今も大変かと思いますが、体調気を付けて下さい。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
M2(プロフ) - 咲拉さん» 読み返してみると結構拙い文が多いですね…申し訳ないです。今度リメイクしてみようと思います！有難く参考にさせていただきますね！ (2020年4月21日 0時) (レス) id: ca371dd3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M2
| 作成日時：2020年1月11日 13時
