弐 ページ2
.
一方その頃。
『(……あ〜、やっちまった…)』
轢かれたな…しんだ…?…また友達に怒られちゃうなぁ…でも良いことしたよね……
…まぁいっか(適当)
___私、AAは、知らない人の腕の中で脳内大反省会を終わらせたところであった。
それにしても、この人…
…顔、良っ………………
長めの前髪から覗く瞳は濃い紅で、よく見れば蓮の花のような模様があって宝石のようで見惚れてしまう。
濡れ羽色のさらさらな髪に白い肌が映えていて、俗世のものとはかけ離れた美しさだ。
配色は無惨様とほぼ同じなのに、なんでこんなに優男の風格…?
『うぅ、あぇ、……
………………………あぅ………』
喋れない。口から出るのは母音ばかり。
私のおててがなんかクリームパンみたいだし。
さてはこれ転生だな…?
ふわふわの自分の手をにぎにぎしながら父(?)を見上げる。
わっ、まつ毛ふっさふさ…
?「おや、起きたのかい」
『あぅ』
?「して、君の名前はなんというのかな?」
『あ〜!』
?「なんだい、はっきり喋ってくれないか」
父じゃなかったーー!
転生しても父がいないってまじすか…
この綺麗な人がお父さんがよかったァ!!
?「ははは、冗談さ、そんな困った顔をしないでおくれ」
芙「私の名前は
.
______
芙蓉さんの話によると、私は桶に入れられ水芙蓉に紛れて池の上に浮かんでいたらしい。
その花が自分の名前と同じであることに運命を感じ、思わず私を持って帰ってきてしまった、と。
水芙蓉ってあれだよね、蓮の花。芙蓉さんの目と同じやつ。
…名前は人を表すにしても、表しすぎなのでは?
もしかして名前、後からつけた?本名じゃなかったりするのかな?
ここは芙蓉さんの家。ずっと昔から、この山奥の小さな小屋で、一人で暮らしているそうだ。
芙「前世で良い行いをした人はね、死後に水芙蓉の上で生まれ変わると言われているんだよ。
ふふ、君は生まれ変わってきたんだね。きっとそうだ」
『……………(ば、ばれてるーー)』
芙「…なんて、君に言ってもわからないか。
…とにかく、鬼に喰われなくてよかったよ」
『……………ん?(ん?)』
ん?鬼?
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Kさん - なんかこの作品のおかげで小芭内のこと好きになったわ.....この作品好きぃぃ!! (6月14日 20時) (レス) @page36 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月5日 11時) (レス) @page14 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - 彼女、気づいたら痣だらけになってそう (2020年11月14日 19時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
咲拉(プロフ) - お返事ありがとございます!M2様の文は個性豊かで面白い所も皆様に刺さるポイントだと思っています。これからもM2様らしいコミカルさも折り込まれた作風を楽しみにしています!真摯に対応して頂いてありがとございました。今も大変かと思いますが、体調気を付けて下さい。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
M2(プロフ) - 咲拉さん» 読み返してみると結構拙い文が多いですね…申し訳ないです。今度リメイクしてみようと思います!有難く参考にさせていただきますね! (2020年4月21日 0時) (レス) id: ca371dd3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月11日 13時