2 ページ8
.
「ち…かい…」
深「近いねぇ…んふふ」
いつも余裕のある彼はこんな時でも大人で。
私の頭をぽんと撫でると後ろに手をついて体を離した。
深「…」
「…なんか、」
深「ん」
「辰哉って、ほんとこれ天職だよね…」
深「…」
「私ばっかりいっつも癒してもらっちゃってるし、甘えちゃってるし、辰哉、慣れてるし…」
深「…」
「他の子も…とか、」
あれ、私何言ってるんだろ…
ﾌﾜｯ
「あ…」
深「…」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
正面から抱きしめられればさっきよりも近くに感じる匂いと体温にドキドキして、でも安心して、感情がわからなくなる。
深「俺はさぁ、」
「…」
深「これがお仕事だけど」
「…ん」
深「そんなドライな気持ちでAに接してる気は一切ないよ」
「…」
深「ちゃんと大事に思ってるし、俺で癒されてほしいってまじで思ってる」
「うん…」
深「…なんも気にせず甘えて」
顔を上げればさっきまでとは違う真剣な表情に目が晒せなくなる。
多分、少し近付けばもう唇は触れてしまいそうな距離。
深「ふふ」
辰哉は目を逸らさないし、多分私が目を閉じれば優しくキスをしてくれるだろう。
「ん」
でも、
「ありがとう…」
深「…どういたしましてぇ」
これ以上、望むことも辛いから。
「…映画、見よっかな」
深「お、見る？おすすめはねぇ」
今はまだ、この距離感で。
fin.
逃げちゃおうか《R.Abe》→←子守唄《T.Fukazawa》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 366人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
A(プロフ) - らーるさん» とっても低浮上なのすみません…（ ; ; ）受験生さんなのですね…今大変な時期だ…無理せずに体調に気をつけて頑張ってください(´･_･`)大好きと言っていただけてとても励みになります…！更新頑張りますっ(*´-`) (2020年12月23日 23時) (
レス) id: e407d649b6 (このIDを非表示/違反報告)
らーる(プロフ) - 更新ありがとうございます！私、今受験生で辛いことも多くて…今すぐにでも株式会社甘やかしに登録したいものです…更新される度に自分の辛いことと重なっていつも気がつけば涙が溢れています…この作品大好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月23日 21時) (レス) id: 16eaddfb35 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 淋音ёさん» わぁぁ（ ; ; ）とってもとっても嬉しいです…！！ありがとうございます(*´-`) (2020年10月23日 14時) (レス) id: e407d649b6 (このIDを非表示/違反報告)
淋音ё(プロフ) - ｷｭﾝｷｭﾝしながら読ませてもらいました！設定が面白いですね！続き楽しみにしてます (2020年10月23日 14時) (レス) id: fffda76fdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：A | 作成日時：2020年10月22日 17時
