キミガシ……え？死ななくていいって？3

〈生まれる性別間違えたんじゃない？2〉 ページ13

心にも頭にも傷を負いながら原因について心当たりがないか尋ねてみれば、ハンナキーに貰ったお菓子を食べたことぐらいしか思い当たらないらしい。


『じゃあそれじゃね？』

ユキヤ「適当すぎね？？」

ポテチを頬張りながらそう答えれば、秒速でそんな返答が戻ってきた。

もう1枚食べようと手を伸ばすと、ポテチの袋をソウさんに没収される。



『何するんすか。』

ソウ「真面目に考えて。」

『真面目っすよ。えぇ、そりゃあもう。』

ソウ「足組んで頬杖ついてスマホ見ながらポテチを頬張る態度の、どこが真面目なわけ？」

『……はぁ。』




でかいため息が口から漏れる。



視線をスマホから2人に向ければ、2人は不満そうな表情で視線を返す。




『…………んじゃあ言うけど、









今まで散々煽ってきたし煽られてきた相手達が、自分よりスタイルも顔面も胸もモデル並になって目の前に現れた私の身にもなれよっっっ！！！？？？？』




「「……………



………………は？」」





『”は？”じゃねぇんだよゆゆしき事態なんだよおぉん？？

なんでそんなまつ毛長いわけ？
なんでそんな目くりっくりなわけ？？
なんでそんなメロンたずさえてるわけ？？？


は？なに？当てつけ？女子力皆無の私に対する当てつけですか？？

ただでさえサラちゃんとかレコさんとかナオさんとかカンナとかハンナキーとか、まわりに美少女しかいない中で完全アウェイなのに、これ以上私を孤立させる気？？

なぁ、おい、察せ？

今すぐ殴ってやりたい気持ちと美少女を殴れない気持ちのせめぎあいの境地に立たされている私のこの気持ち、察せ？』



ユキヤ「……」

『哀れんだ目ぇしてんじゃねぇよユキヤおいコラ。』

ソウ「………えっと、ほら、……うん、あれだよ。」


『慰めようともすんなし寧ろ心抉られるから、傷口に塩厚塗りされてる気分だから。』




見てよ、なに？あのメロン。

もう私自分の胸に視線向けらんないよ。

なのに顔小さいし、しかもすっぴんであの顔面偏差値だよ？？





『…はぁ、女やめてぇー。』

ユキヤ「………ほ、ほら、オリ、元気だせって。




お前、元々女じゃねぇんだし！仕方ねぇよ！」






『みんなぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁあああああぁぁぁ！！！！！！！！
ユキヤとソウさんが女になったあああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ！！！』


「「やめろおおおおおおおおおおおおっ！！！」」

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