〈雨が止みませんでした〉5 ページ1
ソウ「………はは、そっか…………そっか。」
力なく笑うソウさん。
彼の目からポロポロ流れていく涙に、自分も、胸が締め付けられて、涙が流れる。
『………ソウさんがいたから、私はっ…ここまでっ…、これたんだよ。
……嫌だよ…………ソウさんも、いてくれなきゃ…………嫌、だよ……………。』
頬に当てられている手を、ぎゅっと握った。
子供のように、彼に縋る。
その温もりを手放すことが、怖い。
ソウ「……………オリ。」
名前を呼ばれた。
ソウさんが、優しく笑う。
ソウ「………………僕のために、こんなに、泣いてくれる人が、いるなんて………幸せ者だな、僕は。」
握る彼の手から、体温が失われていく。
ソウ「………カンナを______妹を、頼むね。オリ。」
『えっ…………』
ソウ「………………あぁ、
もし、叶うなら、
君と、もっと、………もっと早く、出会いたかっなぁ。」
静かに、目を閉じるソウさん。
伸ばしていた彼の手が、力なく、私の膝の上に落ちる。
『………………ソウさん』
彼の名前を呼ぶ。
『……………ソウさん…………』
彼は、答えてくれない。
『………………っ________!!!!!!!!!!』
自分の鼓膜を、揺らす何かが、
『ああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ…………!!!!!!!!!!』
自分の泣き声だと、私は、ずっと後に、気づいたのだった。
______
「…………メインゲーム、2回目。
何万というシュミレーションの中の一つだ。」
暗い暗い部屋で、目の前の彼がそう言った。
誰も見つけることのなかった扉。
この人はきっと、ずっと、ここで、私たちを観察し続けていたのだろう。
「…こうならないよう、精々、足掻けよ。……出来損ない。」
見下すように、馬鹿にしたように、目の前の彼はそう言う。
…こんなところで、時間をくっている暇はない。
ミドリへの時間稼ぎは、もう済んだのだ。
早く、マイさんとQ太郎さんの元に行かないと。
『………私は、あんたの大好きなデータじゃない。
…残念だったね、そんなの見せられて、余計に決意は固まった。』
彼の瞳が、私を捕らえる。
かつて怯えてそらしたその目を、真っ直ぐと見据え
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みょん(プロフ) - うわぁ！こっちもいい！オリちゃん＆ソウもいいけど、私はやっぱりオリ＆ユキヤかなぁ！ユキヤくんは報われてほしい（願望）できれば二人がくっついてくれませんかね……。本編も番外編もどっちも大好きです。早くキミガシネの続編出ないかなぁ。 (2023年2月22日 7時) (
レス) id: 1ba8aac85f (このIDを非表示/違反報告)
柊。 - 先輩発作起きますって (2022年10月15日 22時) (レス) id: 595642c653 (このIDを非表示/違反報告)
パラるらパラるらﾌﾟﾋﾟｰ(プロフ) - コメント失礼します！！！ワイ的にはゆきをとおりちゃんのペアが大好きなのでオンリーがいいです！！！ご検討ください！！ (2022年6月26日 23時) (レス) @page33 id: ef041b84a4 (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - コメント失礼致します！！個人的にはオンリーがいいですかね……ソウさんとの方は本編で十分やってますし…… (2022年6月26日 22時) (レス) @page33 id: 308d37e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - コメント失礼します！三角関係が自分は見てみたいです！ｸﾗｲﾔ様の作品楽しみにまってます！これからも頑張ってください！ (2022年6月26日 20時) (レス) @page33 id: 636d5f9292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2021年8月16日 12時
