【アーレス】Don't look back!【小説版】 (ページ13)

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13話【楪颯音】ページ13

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無機質な時計の秒針の音が響く部屋
ヘッドフォンを首にかけて上を見上げるとすっかり見慣れた天井が視界に入る
カーテン越しに月の光が見えて、もう夜だと言うことが分かった
同室のはずのあの人は相変わらず帰ってきていないようで、自分だけしかいない静かな空間でPCの光を浴びながら小さくため息をついた
居なくていい、とまではいかないけど流石にこう……あからさまに避けられると僕もあまり気分が良くない
避けられる理由も責任は全部僕にあることはわかっているし、あの人の生い立ちを知っている訳じゃないが恨まれるのも仕方ないことはわかっている
……アーレスに入ったのが運の尽きだったのかもしれない

アーレスの中でもあまり外に出ない僕はいわゆる引きこもりに近い存在で、やる事はやるけど基本的には皆のことを外野から見守っていることが多い
それは魔物退治へと出かける人を見送るだけだったり、実際自分が外に出ても爆弾投げつけてるだけと言う行動しかとらない、自分でもよく分からない立ち位置に居たりする

また耳にヘッドフォンを当てようとした時、シェアハウスに誰かの悲鳴が響く
騒がしいな、とは思っていたが何が起こっているのか状況把握のために部屋から出た
「ルルチア？！ルルチア、聞こえてる？！」
「え……零さん、どうしたんですか？」

いや、理由を聞くのは野暮なのは分かってはいるが咄嗟に出てきた言葉がこれだから仕方ない
ルルチアさんはどうやらパニック状態になっているみたいで、何が引き金になったのかは僕には理解出来ないが困った状況だというのは理解できた
零さんも慌てている様子で駆け寄って
どうしよう、僕にできること……？いや、無いだろ、理由も分からずに干渉するべきじゃない
ほかの人を呼ぶ事ぐらいしか、ないじゃないか

「僕、誰か呼んできますね！」

そう言って走り出そうとした瞬間、
何処からか扉の開く音が聞こえた。

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こんにちは、綾瀬亜沙です
なかなか更新出来ずすみません..テスト恨む
なりちゃの方をちょこっと覗いて見たところルルチアちゃん助けはどうやらどうにかなりそう(？)だったのであまり干渉せずに動くうちの子を書かせていただきました～うちの子にはどうにも……((
あとはお願いします