ニヒャク話 第三者視点 ページ5
時刻は少し遡る。
彼女が士郎と凛と共にキャスターに挑み、そして敗れてしまった時間より少し前である午後九時頃。
夜の帳が深まり、人々が寝静まり始めた閑静な住宅街。
そこに位置するアサシン陣営の拠点へ誰かがやってきた。
人数は二人。
一人は此度の第五次聖杯戦争でライダーのマスターであった、御三家の一つである間桐家の長男である間桐慎二。
もう一人は第四次聖杯戦争にてアーチャークラスで召喚に応じたサーヴァント、英雄王ギルガメッシュ。
二人が人の気配がないその拠点を前に立つと非常識にも一人がインターフォンを押すが反応はなく。
物音が聞こえないゆえ寝ているか出ているかの二択。
そろりと慎二が隣の人物を見ると顎で中に入るように指示をする。
恐る恐る足先を敷地内に入れようとするが、ある一定の位置からまるで壁があるかのように隔たりによって踏み入ることが不可。
「は？」
両手でペタペタと何もないはずのところを触るがガラスがあるかのように進めなかった。
打ち破るように軽く体当たりしても、蹴っても殴っても、ただ当たった部分が痛むだけ。
「結界……？」
「なるほど。そういえばあやつ唯一の得意魔術だったな」
こつりこつりと足音を立ててギルガメッシュがその見えない隔たりの前に立つ。
すると彼の背後に、空間に金色の丸い波紋が二つ現れるではないか。
その中心部分には刃物のような切っ先が見えていた。
「下がっていろ慎二」
言われなくてもと返した慎二は真向かいの家の壁に背から貼り付くように下がっていた。
固唾を飲んで、その黄金の中心から射出される宝具を黙って見ていればどういう訳か急にそれを消した。
「おい、宝具で消すんじゃなかったのかよ」
「当たり前だ、だが」
言葉を切ったギルガメッシュはニヒルに笑うと新たに一つ、金色の波紋を背後に出現させた。
その中心から現れたのは一本の槍。
「奴の宝具を用いて無力化するのも、一興よな」
瞳の色と同様の色をした赤い槍を手にすれば、結界の部分に穂先を当てた。
途端に一瞬にて結界が消える。
いや、魔術的効果が一時的に消えたと言った方が正しいだろう。
それは第四次聖杯戦争にてランサークラスで召喚に応じた英霊ディルムッド・オディナの宝具の一つ。
刃が触れている間だけ魔力的効果を打ち消すことができる宝具、
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ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - 亜流乃さん» コメントありがとうございます。そうなのです。ようやくお互いある種の再開ができましたので。どうにか完結できるように尽力しますのでお付き合いいただけますと幸いです。ジャンヌになるのも気に入っていただけて嬉しいです(照) (2021年3月26日 19時) (
レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
亜流乃(プロフ) - やっとランサーと!!!!!!!!!こういうチュエーション待って ました！ここまで書いて下さりありがとうございます！これからも応援してます！あと、ジャンヌになる展開も好きです(笑) (2021年3月25日 21時) (レス) id: bff6baca0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ありなさん» お待たせしてしまい申し訳ありません。先行きも少々不安ですが持続できるように努めます。コメントありがとうございます。 (2021年3月19日 18時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
ありな - 続編おめでとうございます！凄く嬉しいです！ (2021年3月18日 19時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» お待たせいたしまして申し訳ありません。持続できるように頑張りますね。コメントありがとうございます。 (2021年3月13日 16時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2021年3月12日 1時
