ヒャクキュウジュウハチ話 第三者視点 ページ3
赤いアーチャーは徐な動きで歩き出す。
「アサシンのマスター」
「！」
「凛を、頼んだ」
決して見ることなく、彼女へ託す言葉を吐いたアーチャー。
キャスターの前に立てば、アーチャーのその逞しい胸板へと突き刺してきた彼女の宝具により凛と彼との間の
替わりにキャスターとの
契約自体を書き換えられる感覚は気持ち悪いと言ってもいいだろう。
凛の右手の令呪が赤く光るとそれはキャスターの左手の甲へ。
自慢するかのように左手の甲をアーチャーに見せたキャスターは楽しそうに笑った。
「ふふ、これで貴方は私のもの」
「……此方は要求を飲んだ。ならそちらも即刻凛を解放しろ」
「……」
緩慢な動きで凛の首から手を退けた葛木は、凛から離れた。
途端に士郎が凛の元へと駆け、抱き起こして安否を問う。
「遠坂！ 大丈夫か!?」
「ゴホッゴホッ」
喉を押さえ、葛木とキャスターと、そしてセイバーとアーチャーを見た凛は悔しそうだった。
サーヴァントを一騎奪われてしまえば戦力的に明らかな程、凛達は不利になる。
士郎に支えながらも立ち上がった凛は、士郎に引くわよと一言溢す。
「だがセイバーとあいつが！」
「このまま戦っても無駄に魔力を消費するだけ。サーヴァント三騎に対して此方はアサシン一騎、どう見ても勝ち目はないわ」
「ふふ、よくおわかりのようね。……さて」
キャスターは一度区切ると、警戒するように自身を見てくる彼女に視線を向けた。
「アサシンのマスターさん、こちらにいらっして？」
「……」
「怯えなくても大丈夫、殺しはしない。少しあの狂犬を手懐けるためにあなたの力を貸してもらうだけだから」
ただし、意識は私の監視下に入ってもらうことになるけど。
にこりと弧を描くキャスターの口元から溢れ出だ言葉に、凛を支えていた士郎が吼える。
「Aさんをどうする気だ！」
「あら？ まだいたの貴方達。早く消えなさい。じゃないと」
「！」
すっと指先を士郎と凛の方へと向けたキャスター。
その指先から、二人に向かって稲妻が
瞬きののち、士郎と凛の背後にあった木が木っ端微塵に焼け落ちた。
「こうなるわよ？」
「っキャスター貴様！ 約束を
「私に逆らう気かしら？」
「ぐっ……！」
にこりと笑うキャスターは、一画令呪を使ってアーチャーを無力化する。
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鳳凰の羽根
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あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
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翔べないペンギン(プロフ) - 亜流乃さん» コメントありがとうございます。そうなのです。ようやくお互いある種の再開ができましたので。どうにか完結できるように尽力しますのでお付き合いいただけますと幸いです。ジャンヌになるのも気に入っていただけて嬉しいです(照) (2021年3月26日 19時) (
レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
亜流乃(プロフ) - やっとランサーと!!!!!!!!!こういうチュエーション待って ました！ここまで書いて下さりありがとうございます！これからも応援してます！あと、ジャンヌになる展開も好きです(笑) (2021年3月25日 21時) (レス) id: bff6baca0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ありなさん» お待たせしてしまい申し訳ありません。先行きも少々不安ですが持続できるように努めます。コメントありがとうございます。 (2021年3月19日 18時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
ありな - 続編おめでとうございます！凄く嬉しいです！ (2021年3月18日 19時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» お待たせいたしまして申し訳ありません。持続できるように頑張りますね。コメントありがとうございます。 (2021年3月13日 16時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2021年3月12日 1時
