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紫side〜
寝る、なんて不機嫌な声を出されて目を瞑ったしげちゃんの眉間にはシワがよっていて。
やっぱり具合悪いんやん、なんて言葉は飲み込んだ。
しげちゃんの事やし、絶対頼ってくれ無いのは分かってるけど。
頼りになる淳太とか神ちゃんとか居らんし、ちょっとだけ不安やなぁ。
「…んっ、」
頭も痛いのか時々顔を顰めるしげちゃんが辛そうで、見ているこっちも辛い。
「……�霤弔気鵝�着きましたよ、」
「…んぁ、ごめんごめん、……しげちゃん、着いたで？」
「…ん、ぁ、…はまちゃ、」
不安げな瞳がゆらゆらと揺れていて、思わずしげちゃんに手を差し出しそうになったけど。
「…っ、」
きっとしげちゃんはそれを望んでいないから。
「…はまちゃん、行こ？」
立ち上がれたらしいしげちゃんが、なんだか弱々しく笑うから。
俺が出来るだけしげちゃんの負担を減らしてやりたい。
そう思った。
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作者名：紗彩 | 作成日時：2022年4月20日 17時
