君は綺麗だ。ar×ym (ページ4)

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#Reality ページ4

兄弟 . arside

コンコン、

「誰？」

「お前の兄」

「… 勝手に入ってこれば」

そう言われたので遠慮なく入る。
弟である涼介は、俺も通っている高校に受かったのはいいもののわずか3ヶ月だけ通ったっきり学校には行かず、言葉遣いは悪くなり、家族へのあたりもキツイ。
父さんはそんな涼介に怒って差別したりもする。いつから俺の家庭はこんなにぐちゃぐちゃになったのだろうか。

「なあ涼介、なんで学校行かねえの」

「… またその話かよ」

チッと舌打ちが聞こえたのは気のせいじゃないはず。
無理もねえか、このやり取りももう何回もしている。

「なんか悩みがあるなら聞くけど、どうよ？」

「別に」

「じゃあ俺と学校行こ」

「… 嫌だ」

「だからなんでなんだよ」

「なんでもねえって」

この通り、いつ聞いてもはぐらかして一向に教えてくれない。そんなに俺が頼りないのか。

「じゃあ涼介が教えてくれるまで俺も学校行かない」

「は、？」

「いいだろ？別に俺の勝手だし」

「… お前は父さんに期待されてんだからちゃんと行かなきゃダメだろ」

「俺は涼介が心配」

「… なんかごめ、」

「申し訳ないって思うんなら、ちょっとぐらい俺に話してみて」

「………」

涼介は1回黙ってしばらく考えると、少しづつ俺に話してくれた。

「俺ね、…」

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