鬼に気を許す私は、鬼殺隊にいる資格はないのでしょうか？弐【鬼滅の刃】

漆拾捌 ページ41

そして、



暫く起きていなかった、人格変化も。






また、起きた。





『はは、結局、私ってただの使われものってわけねー。



知ってたよ。




私の血が欲しいんでしょう？




だったら無理やりでも奪えばいいじゃない！』



そう言って、素早く刀を握りしめながら斬りかかる。




でも、そう簡単に首の切れるやつじゃなかった。




『チッ、』



いつもは舌打ちをしない私。



人格が変わるとしてしまうのだ。





呼吸は、使う気ではなかったけれど。


仕方がない。




『夜の呼吸 壱の型 千本夜桜』

花びらが舞うように、刀が細かく斬り刻む。



「わー、初めて見たよ。

すごいねぇ、綺麗な夜桜を見てるみたいだよ。音がないからどこから斬り刻んでくるか分からないや。

でも、それじゃあ僕の腕を少し掠るくらいだよ。


まだまだだね。」



くっ、これじゃだめか。



甘い。



呼吸が、これだけだとは、”一言”も言ってない。





『ｼｭﾝｯ』


「！消えた...逃げたのかな？」



な、わけ。


ないだろ。





『夜の呼吸 参の型 夜陰の太刀』

分身が見えるくらいのスピードで相手を影から斬る。





「う’’っ、中々やるねー。


でも、これじゃ首を斬れてないよ。


今度は僕のターンだね。



血鬼術・悪魔の呪印」



！

これ、量が多すぎるっ、



だめ、当たっちゃう！





「落ち着け」



一体誰の！？



はっ、避けなきゃ！





『夜の呼吸 弐の型 防月夜』


月に当たった攻撃全てを無効化し、跳ね返す。

実際は刀を高速で回し、当たってくる攻撃の威力を吸収し跳ね返す。



ふぅ。



...誰だろう。今の。




落ち着けって...師匠？きっと師匠だな。




焦ってるときは大体師匠が落ち着かせてくれてたしなー。





敵が強いせいか、人格変化は消えて元のAで戦えてる。


これなら、この戦いを覚えてられる。





でも、油断していた。





最終奥義、自分を犠牲にするわけではないが、それを打つ前に。




攻撃を放たれていた。






「怒ったよ...許さない。

血鬼術・呪縛の隠蔽」




どう...しよ...





あぁ、もう無理かもしれない。









みんな、ごめんね。





そう諦めて、目を瞑った。







痛みを...感じない。


そっと目を開けると、そこには.....







『....なんで？



猗窩座！なんで、あんたが！』




炭「...猗窩座。」

冨「...」




どういう...こと...？

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