鬼に気を許す私は、鬼殺隊にいる資格はないのでしょうか？弐【鬼滅の刃】

陸拾陸 ページ25

貴方Side



なぜか涙を流し始めた時透くん。



『えっと、どうした？』


「思い....出したんだ.....」


嬉しかった。


舞い上がりそうになった。




でもそのほんのちょっとの時間は奪われる。




「でも、かけてるんだ。


何かが。


何かを忘れてるんだ。」


『....え？』


「兄さんのことは思い出したんだ。

でも、


でも。


なんだか、何かが思い出せない。」



何かが。


私のことかもしれない。



でも、まだ私のことだと決まったわけじゃない。

証拠だってないし。



というか、思い出したということに舞い上がりそうになっていた自分が恥ずかしい。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿



その夜は、よく眠れた。


でも、そんなよく眠れた日があるに限って、



悪いことが起きる。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


かのSide



偽の書物を、


今から仕掛ける。



「ここに置いてっと....」



よし。




佐助「あぁ、結構いい配置だな。

よし、もう帰って休んでいいぞ。」


「わかりました。

あ、書物はどこですか？」


佐「俺が持ってる。」


「気をつけてくださいね。

それから、このことはいつA様にはいつお伝えになられるのですか？」


佐「まぁ、明日にでも伝えよう。」



「わかりました。では、おやすみなさい。」




これで、鬼舞辻をA様から遠ざけることができるだろうか。




バレないことを祈ろう＿＿＿＿。

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