【計画的犯行】 ページ49
ゆっくりと横目で広間の時計を見る。
現在の時刻は5:00。
私の部屋の時計は6:30を指していた。
つまりそれは………
「シズク、まさか私の部屋に絶で忍び込んで時計操作して騙したとかないよね?」
「え、侵入したけど。まさか本当に気づかないとは思わなくて。」
そうあっけらかんと告げるシズク。
一瞬殺意が湧いたのは気のせいだということにしておく。
つまりこういうことだろう。
私が注意力不足になっている隙を狙い、絶で侵入し時計を6:30にセット。
そして、また部屋の外に出て絶を解除。
最後に何事もなかったかのように晩御飯の時間だと言って、私をここに連れ出す。
なんて完璧な計画………
あの頭がグルングルンの状態で本気の絶が探知できるとは思わない。
だからシズクがこっそり入ってきたことにも気づかず、まんまと騙されたわけだ。
………そしてそこまでしてここに連れて来たかった理由とは?
そこまで思考が及ぶと、後ろで私を取り押さえていたパクがくるんとこちらを向く。
「さっき団長にナナの記憶を読んでみてくれって言われたのよ。
何があったかは知らないけど、記憶読ませてもらうわ。」
……団長、お主が犯人か。
時代劇風に脳内で再生してみても現実は変わらない。
前にはパク、後ろにはシズク。
さあどうやって逃げようか。
そう画策すると、何かが足に絡まる。
………これ、ものすごい見覚えあるんだけど。
「……マチ、逃げたい。」
「ダメ。あんたは一回、現実見た方がいいよ。」
いつの間にやら現れたマチに拘束され、逃げる術はすべて失われた。
なんですかこの連携プレーは。
「ナナ、諦めて。この状態で逃げるのは不可能よ。」
そうパクに言われる。
そしてじわじわと近づいてくるパクの手。
とりあえず唯一の対抗手段として、思考を全て消す。
いや、意味ないのは知っているけど。
そしてパクの手と私の手が触れる。
そしてあのオーラが流れ込んでくる感覚。
「ナナ、……あなたが今一番私に隠したいことは何?」
そう聞かれる。
なんて的確な質問。
もちろんその質問から逃れることは出来ず………
数秒の沈黙のあと、パクの手が離れる。
そしてパクは深いため息をつくと。
「……団長、予想外にこじれてるわよ。」
「そうか………まああいつのことだからな。素直に行くはずもないか。」
どこからか現れた団長にそう告げる。
というか本当にどこから来たの?
- 金 運: ★☆☆☆☆
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村蓮(プロフ) - シャルも主人公ちゃんも大好きです!!久しぶりに感じる胸のトキメキを抑えられないです!! (2022年6月27日 2時) (レス) @page50 id: 51c88eb12b (このIDを非表示/違反報告)
駒田針 - みんな死なないなんて最高です (2020年11月11日 19時) (レス) id: b768d69f7e (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 本日のラッキーアイテム=アイアンメイデン !?!? (2020年9月11日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
りんごぱんだ(プロフ) - ありがとうございます。名前の部分はすぐに修正させていただきます。 (2018年8月25日 10時) (レス) id: 9d7ed27381 (このIDを非表示/違反報告)
初音みのりフード - 面白いです!シャルは私も推しキャラなので嬉しいです!ただ、ところどころ名前が固定になっていましたよ。でも面白いので更新頑張ってください! (2018年8月23日 18時) (レス) id: 9104fd672a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごぱんだ | 作成日時:2017年8月23日 2時