3話 ページ4
『たのもー』
「審神者様ァァ!!!どうかもう少し順序を踏んで下さい!色々規格外すぎて体に毒です!」
『こんのすけにかける慈悲なんざない』
「そんなぁ!!!」
隣でまだギャーギャー言っているこんのすけの襟首を掴みながら、大広間っぽい部屋の障子をスパーンと開く
今の私には刀剣男士にかけるデリカシーもない
そこにはほぼ全ての刀剣男士達が集合していて、内心集める手間が省けたと万々歳だった
刀剣男士達が私に浴びせる視線は、若干怒気や殺気も含まれていたが、どちらかといえば戸惑いがほぼだった
そりゃあ、まぁ一瞬で傷が治ったら誰だって驚くだろう
更に見回すと、本来審神者が座るはずの上座にはご存知三日月宗近が座っていた。奴は他の奴と較べて冷静で、その中で唯一純度100%の殺気を向けている
あ、面倒くさそうな気配を察知
ここで審神者が要らんだとか人間は好かんだとかわかりきった事を言われるのも面倒くさい
彼らの積もり積もった恨み辛みをこれみよがしに暴露されるのも面倒臭い。こちとら何年ブラック本丸の刀剣男士を相手にしてきたと思ってんだ
「……お前が新しい審神」
『ごめいとーう。その通り、私が新しい審神者ですよろしく。こちらは君達が審神者に従う気がないのも知っているし、人間を毛嫌いしているのも知ってる。だから余計な過程は省こう。とりあえず今から言う3つの事だけ厳守しやがれ』
「………………………………聞こう」
お、流石天下五剣。話が早い
私の嫌いなことは、簡単なことに時間をかけることである
彼らの恨み辛みを聞くだけ無駄である。だって知ってんだもん、んなこと
故に今回はスピーディーを心がける。私だってこんなとこ1秒だっていたくない。要約すると早く寝たい
『1つ、これから私は離れで暮らすから、母屋ではお前らだけでよろしくやってろ』
『2つ、内番とか出陣の編成は離れと母屋の渡り廊下に、黒板設置してそれに書いておくからその通りやりやがれ』
『3つ、近侍は刀帳順にローテーションでやって、毎日この日誌に書いてあるノルマをやりやがれ。今日から近侍が審神者代行だから、そこんとこよろしく』
『一日のノルマとかは日誌に書いてあるし、日誌の書き方も日誌に……てか、日誌にやるべき事の手順とか書いてあるからその通りにやれ。近侍は一日の様子を書き込んで離れ前に提出すること』
『私からは以上だ。後はお好きにどうぞ』
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2022年12月19日 22時) (レス) @page44 id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 夜中に笑い堪えるの大変なんだぞ (2022年11月20日 22時) (レス) @page17 id: 301f09f551 (このIDを非表示/違反報告)
kaki氷 - 展開おもろ!!神が沢山…!応援歌を即興で作ろ(真顔)← (2022年11月19日 16時) (レス) @page44 id: 3cc8562ddc (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - 夢主ちゃんハイスペすぎて鼻血出そうです…!!続き、楽しみにして待ってます! (2022年10月3日 23時) (レス) @page43 id: 106335cad0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 好きです…!!!!!!!!とても面白かったです!!!!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2022年9月8日 23時) (レス) @page43 id: 25d0243371 (このIDを非表示/違反報告)
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