第九十一話『隼』破沼真賀流side ページ41
「うぉぉぉぉぉ!待ちやがれぇぇぇぇ!…くそ、どこいった!?」
拠点が崩壊したため帰る場所が無くなり、さっきの竜型堕落生物をおっている。
もしかしたらあいつを倒せば拠点が復活するかもしれないし、どちらにせよあいつを一発ぶん殴らないと気がすまない。
相当な距離を移動しているらしく、走って追いかけても意味が無い気がしたので棗を背負って高速移動を繰り返している。
かなりの距離を走ると、さっきの堕落生物が何者かと対峙していた。
さっきあった鯱の男といくなり現れた女だ。
「おーいお前ら!無事かぁ!?」
「え、破沼さん!?どうしてここに?」
「かくかくしかじかでよ!…って、こいつまたでかくなってる!?」
見ると、先程全長12メートル程だった堕落生物は全長20メートル程にまで成長していた。
「破沼!追いかけて来たのはいいけど、何か作戦とかないの!」
「あるわけねぇだろ!よくわからねぇけどさっきちらっと見た鯱のやつとの戦い方見た感じだと、こいつ多分『食人竜』の類いだろ!」
食人竜。その名の通り、人肉を主な主食としていた竜だ。
一度見た本では食人竜の基準は、男<女、大人<子供、子供<赤子が多かったらしい。
つまるところ、柔らかい方が好きって訳だ。
先程のこの竜の戦いは邪魔者を殺す、排除する戦いよりも、餌を食べる動きの方が多かった。
では何故、こいつが自分たちを無視して此方の方に飛んできたか。
答えは匂いだ。
鯱の男と一緒にいる女からは、僅かだが赤子の匂いがする。
何処で付着したかは知らないが多分この匂いを嗅いで此方の方が旨いと判断したのだろう。
「さて、どうやって倒すかなぁ?」
絶対あの鱗の固さは先程のカマキリを圧倒的にしのぐだろう。
それ+山ひとつを消し飛ばす程の光線だ。
上手く立ち回らないと、一瞬で灰になってあの世行きだろう。
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ジグ(プロフ) - 終わりました (2017年3月18日 17時) (レス) id: 551194a6cd (このIDを非表示/違反報告)
ジグ(プロフ) - 更新します (2017年3月18日 16時) (レス) id: 551194a6cd (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - 終わりです (2017年3月18日 16時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - 更新いきます (2017年3月18日 16時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
鯉城@メイドラのエルマ赤穂浪士で死亡(プロフ) - 終わりましたー、次の方どうぞ! 本当だ、順位上がってますね笑 (2017年3月18日 16時) (レス) id: 38080604d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 x他8人 | 作者ホームページ:( ˇωˇ )
作成日時:2017年2月3日 22時