第五十二話『隼』破沼真賀流side ページ2
6体程の堕落者の集団だが、巣で受けたダメージが大きく動けるか分からない。
幸い堕落者は唸り声をあげるだけで襲ってこない。
ダメージの影響でノイズがかかる脳で何とか作戦を立てる。
何とかしなくては中にいる棗共々あの世行きだ
その時、突如後ろのドアが勢いよく開き、中から刀を背負った棗が飛び出してきた。
堕落者の一匹が棗を認識した途端に飛び出すが、刀で首を切られて綺麗に首が飛んだ。
首を切られて意味をなさなくなった動体に棗が持っていた札を張り付けた。
そして、その体を蹴り飛ばした。
堕落者が顔を掠めて飛んでいく。
見間違えかもしれないが、堕落者の体に張られた札だ発光していたような...
そう考えた直後、堕落者の集団に着弾した堕落者の体に張られた札が...大爆発した。
爆風で思わず顔を背ける。
ようやく爆風が収まりそちらに目をやると、堕落者は爆発に巻き込まれて全滅していた。
「...すげぇぇぇぇ...」
そんな声しか出なかった。
「てか、お前の能力すげー使えるだろ。少なくとも俺よりはましだ...」
自分の能力は攻撃を吸収してそれを放出するのだが、相手が攻撃してくれないと特に意味がないのだ。
まあ、カウンターでは最強なこと間違え無いが。
爆発した堕落者を見る。
余程凄い衝撃だったのか札を張られた堕落者はバラバラに四散していた。
その時だった。
突如地中から現れた何かが、堕落者の残骸を飲み込んでいった。
黒くて巨大な体、腕の代わりに取りついている巨大な鎌、頭部には巨大な2つの目と小さい目が6つほどついている。
見覚えがあった。
真賀流が埋め立てた巣の長をやっていたカマキリ形の堕落者だ。
完全に土に埋まったはずだったが...
「...生きてやがったのかよ」
「知ってるの?」
「元カノみてぇなもんだ。...まあ、元カノ所か友達すらいたことも無いけどな...」
「(さて...どうするか...)」
流石に体がもつか不安だ。
視界は少しぼやけているし、足はガタガタだ。
だが、やるしかない状況だった。
殺らないと死ぬ、そう本能的に直感した。
第五十三話『隼』破沼真賀流side→←第五十一話『蜘蛛』福門兎叉丸side
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジグ(プロフ) - 終わりました (2017年3月18日 17時) (レス) id: 551194a6cd (このIDを非表示/違反報告)
ジグ(プロフ) - 更新します (2017年3月18日 16時) (レス) id: 551194a6cd (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - 終わりです (2017年3月18日 16時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - 更新いきます (2017年3月18日 16時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
鯉城@メイドラのエルマ赤穂浪士で死亡(プロフ) - 終わりましたー、次の方どうぞ! 本当だ、順位上がってますね笑 (2017年3月18日 16時) (レス) id: 38080604d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海月 x他8人 | 作者ホームページ:( ˇωˇ )
作成日時:2017年2月3日 22時