【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part6

毒舌度２１１％ ページ7

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『んッ……！』


　嫌だ嫌だと僅かに首を振ると、ゆっくりと離れる唇。


「……無防備なのが悪いよねぇ？ それに、」

『……何よ』

「キス、されること期待してたんでしょ？ 素直に言えば良いのにー」


　満足そうに下唇を舐めるカルマを見て、ぶわぁっと顔に熱が集まる。期待!? 私が!?


『……してねぇよ！』

「Aから言えばいくらでもしてあげるよ？」

『絶対言わない。カルマになんて言わないんだから！』

「あっそう。……の、割には物足りなさそうな顔してるなぁーって思ったんだけど？」


　物、足りな……？ いやいや、してないわ。安心しただけだし。





『……良いから離れろよッ！』


　さっきよりは離れたとは言え、カルマはまだ私の上に覆い被さったまま。私は力でカルマを押し返す。


「何この力の差。女の子になれるのはキス直前だけ？」

『うっさいな。何時でも可憐な女の子だよ』

「可憐……？ ……そうだね。俺とイチャイチャする時は常に女の子だよね」

『ぶっ殺す。マジで1ヶ月キス禁な』

「あー、今からそうする？ 良いよ、しても。その場合今から1ヶ月分キスするだけだし」

『……なんだか理不尽感じるんだけど』

「気の所為だよ」


　で？ キス禁だっけ？ と余裕そうに微笑みながら、再び距離を詰めてくるカルマ。私が立ち上がるより早く、スっと太腿をなぞられた。


『ひゃんッ!?』


　力が抜け、そのままソファーに座り込むと、ジッとしてなよ？ とカルマが笑う。


「……駄目でしょ、A。自分の言った事に責任取らないと……」


　ヤケに囁く様な言い方を、耳元でするモノだから、私の肩はそれに合わせてビクビクと跳ね上がる。


『ッ〜〜〜！ ……ごめんって！ やっぱりさっきの撤回!!』

「さっきの？」

『だ、からッ……キス……』

「んー？」

『ッ……キス禁、撤回……』

「良かった。んじゃ早速……」

『可笑しいだろぅん……！』


　私の言葉を遮り、荒々しくキスされる。もうヤダ。お家帰りたい。

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