【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part6

毒舌度２２０％ ページ15

「準備はいいですか？ 全力の暗殺を期待します。君達の知恵と工夫と本気の努力。それを見るのが先生の何よりの楽しみですから。
　遠慮は無用、ドンと来なさい」


　殺せんせーのその言葉に頷き、岡島が部屋の電気を消す。するとすぐさま映像が流れ始めた。思った以上に凝った作りで、私が見入ってしまう。





　幾度となく後ろの方で人員が入れ替わる。触手を破壊する私達以外は、殺せんせーに部屋にいる人数を定めさせない様にしておきたいらしい。

　聞くところによると殺せんせーの鼻は敏感なんだとか。きっと凛香ちゃん、千葉君の匂いも嗅ぎ分けてるだろう。……ま、私達だってそれを見越して作戦立てたんだけどね。


「……しかし、この映画良く出来てますねぇ。ついつい引き込まれ……」

「＿＿＿＿まずはご覧頂こう。我々の担任の恥ずべき姿を」


　殺せんせーが映画に引き込まれそうになった瞬間、衝撃的映像が流れてきた。三村のナレーションと共に姿を現したのは……カブトムシ？ か何かの姿をしてエ ロ本を読みふけってる殺せんせーだった。


「お分かり頂けただろうか。最近のマイブームは熟女OL。全てこのタコが一人で集めたエ ロ本である」

「違っ、ちょ岡島君達！ 皆に言うなとあれほど!!」


　否定ついでに聞き捨てならない言葉も聞こえてくる。どうやら岡島達を買収してたらしい。何で買収したのか知らないけど……100万の標的を狙ってたんだから無理ですよね。





「お次はこれだ。女子限定のケーキバイキングに並ぶ巨影。……誰あろう、奴である」


　続いて流れてきたのは女装……以前に人間にも成りきれてない殺せんせー。因みにこれの情報提供は私です。そっと写真撮ってカルマに渡したのが功を成した。やったね。


「＿＿＿＿こんな物では終わらない。この教師の恥ずかしい映像を1時間たっぷりお見せしよう」


　当然の如く、私達は冷めた目かゲスい顔。私は冷めた目担当です。まぁどっちもやるんだけどね。っはは、マジざまぁ。私を無視して美味しいもの食った天罰だよ、ばーか！

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