【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part5

毒舌度２０２％ ページ44

ーー…





　昨日あの後、自分が何をしているのか分からなくなり、私はカルマに頭突きをし、逃げる様に家に帰った。

　そして今日は、1学期の終業式。流石にこれには参加するのかって？ いやいや。去年まで学秀に引きずられてただけでですね、参加する予定は全くないのが普通です。でも今日はちょっとやりたい事あるし……ね？





　相変わらず昼休みを返上し、体育館に整列して他のクラスを待つ。程なくして生徒会のメンバーが入って来た。

　それを見逃す訳もなく、私は学秀達の元に駆け寄る。それを見て、E組も気付いたようで、ぞろぞろと着いてきた。


『っ遅いぜー、会長さん』

「……A」

「お〜お〜やっと来たぜ、生徒会長様がよ」

「……何か用かな。式の準備でE組に構う暇なんてないけど」

「おーう待て待て。何か忘れてんじゃねーのか」


　そう言って学秀の肩を掴む寺坂。すごい柄悪く見えるんだけど。あ、普段の私はあんなもんか。


「浅野、賭けてたよな。5教科を多く取ったクラスが一つ要求できるって。要求はさっきメールで送信したけどあれで構わないな？」


　皆を代表しするイケメン委員長。ちなみに委員長に学秀のメアド(勝手に)教えたのは私です。私がメールなんてしたくないからね。


「5教科の賭けを持ち出したのはテメーらだ。まさか今更冗談とか言わねーよな？ なんならよ、5教科の中に家庭科とか入れてもいいぜ、それでも勝つけどな」


　下品な笑いを浮かべ、ゲス顔をする寺坂。その顔を見て、学秀は悔しそうに目を逸らす。その為、目線の先にいた私と目が合った。

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