【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part2

毒舌度５８％ ページ19

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『そもそも問題聞いてませんでした』

「寝てるからでしょう!!」


正直に言っても怒られる始末。

さぁて、どうしようかなぁ………なんて考えるのも束の間。


「Aさん、殺せんせーは、網膜の細胞は細長い方の桿体細胞とあとひとつ太い方は?と、聞いてました。答えは錐体細胞です」


固定砲台ちゃんが問題と解答を言ってくれた。


『だ、そうです殺せんせー』

「コラーーッ!!自立思考固定砲台さん!!ズル教えるんじゃありません!!」


固定砲台ちゃんの好意にも怒る殺せんせー。


「でも、先生…。皆さんにどんどんサービスするようプログラムは…」

「カンニングはサービスじゃありません!!」





『え?違うの…!?』

「………A、何当たり前の事を言ってるんだ」


敢えて大袈裟なリアクションをしてみた結果、千葉君にガチレスされた。

そこは乗るとこだよー!!と教えると、Aのノリはちょっとな…と言われる。

どういう事ですか。





ーー…









「………思いのほか大人気じゃん」


杉野の言う通り、固定砲台ちゃんの周りには男女問わずクラスメートが密集していた。

桃花ちゃんに花を作ってと頼まれていたかと思いきや、千葉君とは将棋をしている。





『可愛いからね。当然だよ』


私が納得していると、渚にそうじゃなくて。と咎められる。





「一人でいろんなことできるからね〜」


どういう事?と首を傾げていたが、カエデちゃんのその言葉で納得する。

こんな万能な子が世の中に存在して良いのだろうか。私はアリだと思います。

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