毒舌度56% ページ17
ーー…
「あ。お早うございます!!Aさん!!」
『………。』
何 が あ っ た。
昨日の事もあり、何時もと時間をズラして登校。
一本早い電車に乗るだけで、大分朝の雰囲気が違うなぁなんて思いながら教室に入った筈だ。
んで、入った瞬間、固定砲台ちゃんに挨拶されたんだ。
………よく考えたらそれも可笑しいよね。
昨日までクラスに無干渉だった筈なのに。
しかも、愛想だけでは無く、見た目も変わってる。
液晶に映っていたのは、首から上までだったはず。
なのに今日は全身モデル。
思わず凝視する私を見て、固定砲台ちゃんは疑問符を画面に表示し、本人も首を傾げる。
………色々言いたい事はあるけど、可愛すぎかッ!!!
ーー…
「庭の草木も緑が深くなっていきますね。春も終わり、近づく夏の風が心地よいです」
固定砲台ちゃんがそう言うと、何故か音楽も流れる仕様に。
オマケに会話術まで進化してる。
私この子に勝てるとこないんじゃね??
皆も固定砲台ちゃんの変化に驚きを隠せない様子。
皆で囲み、やいのやいのやっていると、寺坂がふてぶてしく声を張り上げる。
「何騙されてるんだよお前ら。愛想良くても機械は機械。どうせ空気読まずに射撃すんだろ、ポンコツ」
こんな寺坂の言葉を聞いて私が黙っていれるでしょうか。無理ですよね。知ってます。
『ポ ン コ ツ ?殺せんせーの指計算して吹き飛ばしてただろうが。あんな衝撃的なシーン見てなかったのか?馬鹿なの??生粋の???』
私が勢い任せに口を開くと、固定砲台ちゃん自身に止められる。
「いいんです、Aさん。…おっしゃる気持ちわかります、寺坂さん。
昨日までの私はそうでした。ポンコツ………そう言われても返す言葉がありません」
そう言って背景とともに暗い表情で泣き出す固定砲台ちゃん。
「あーあ、泣かせた」
「寺坂くんが二次元の女の子泣かせちゃった」
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葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» 楽しみにしてもらい光栄です。part3以降ですが、未だに訂正が終わってない為、公開する事が出来ません。一ヶ月程の時間が掛かりますが必ず公開致しますので、それまでお待ちください。こちらの勝手な都合で申し訳ございません。 (2016年12月25日 17時) (レス) id: 014c775145 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - あの、続編観覧のパスワード教えてくれませんか?_| ̄|○ (2016年12月25日 16時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» あ、こっちも遅れた、ごめんね!!わざわざありがとう!!アッはい。直しておきます(`・ω・´)キリッ (2016年12月24日 18時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 訂正完了おめでとー!!杉野君の言葉「転入生」じゃなくて「転校生」じゃないかな?私が間違ってたらごめんなさい!! (2016年12月23日 21時) (レス) id: fd9cf3b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こいさん» ……え………?毎日一緒だと疲れますよ……? ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2016年1月22日 21時) (レス) id: 6f13f8d266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2015年10月9日 17時