毒舌度53% ページ14
・
騒がしい音が近付く。
やがて、大きな音を立てて教室のドアが開いた。
『せんせーい!!カルマの所為で遅れましたーーっ!!』
「Aが駅のホームで派手にコケて大変でしたー」
そして入ってくるなり、挨拶も無しに2人同時に言い訳を開始。
皆がポカンとしてるにも関わらず、Aさん達は不思議そうに顔を見合わせる。
『え?』
「え?」
『何で人の所為にした?遅れたのはお前が迎えに来るの遅かったからだろ?』
「いやいや、それはこっちのセリフ。俺は何時もの電車に間に合うように行ったよ?なのにAが靴紐も結ばず滑り込もうとするから」
2人で責任を押し付け合う。
お互いに一歩も引かないみたいだ。
そんな2人にしびれを切らし、殺せんせーは同時に叱り始める。
………が、全く聞いてない様子。
『ごめんなさい、反省してます』
「だから許して下さい」
『「責任はコイツが取るんで」』
挙げ句の果てにお互いを指し、自分は逃れようと言う魂胆が丸見えだった。
………………何これ。コント?と、疑っても可笑しくない位に息ピッタリな2人。
とうとう、傍観者の僕達は笑い始めた。
それに伴い、殺せんせーも呆れたように、2人を席に着かせる。
席に向かう途中、Aさんは教室を見渡す。
『………あれ?なんか可笑しくない?』
「何も可笑しくないから。サッサと席行こ」
『んぇー…あっ!!』
「五月蝿い。何?」
『固定砲台ちゃんだよ!!静かだなーと思ったけど………って縛られてるぅ!?誰やねんっ!!あんな極悪非道な事した奴は!!!』
「Aでしょ?」
『違うわっ!!今まで一緒に居たじゃんかっ!!!』
………ホントに、彼女は賑やかだ。
そんな事を考えてるウチに、僕は違和感の正体が何となく掴めた。
519人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» 楽しみにしてもらい光栄です。part3以降ですが、未だに訂正が終わってない為、公開する事が出来ません。一ヶ月程の時間が掛かりますが必ず公開致しますので、それまでお待ちください。こちらの勝手な都合で申し訳ございません。 (2016年12月25日 17時) (レス) id: 014c775145 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - あの、続編観覧のパスワード教えてくれませんか?_| ̄|○ (2016年12月25日 16時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» あ、こっちも遅れた、ごめんね!!わざわざありがとう!!アッはい。直しておきます(`・ω・´)キリッ (2016年12月24日 18時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 訂正完了おめでとー!!杉野君の言葉「転入生」じゃなくて「転校生」じゃないかな?私が間違ってたらごめんなさい!! (2016年12月23日 21時) (レス) id: fd9cf3b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こいさん» ……え………?毎日一緒だと疲れますよ……? ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2016年1月22日 21時) (レス) id: 6f13f8d266 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2015年10月9日 17時