毒舌度２５％ ページ27
ーー…
『ッ………』
ゆっくりと目を開けると、私は見覚えのない場所に横たわっていた。
まだグラつく意識をなんとか引き戻し、私は体を起こす。
当然のように、手は後ろで縛られていた。
「あ、A………!!」
『カエデちゃん、有希子ちゃん………』
起き上がった私を見て、2人が安堵の溜息を漏らす。
「おー、強い嬢ちゃんも起きたか」
『お兄さん何歳気取りだよ。絶対高校生だから私と一つから二つ差でしょ。そんなおじさんみたいに言うなよ』
「………随分強気じゃねぇか」
目の前の不良に青筋が立つ。
どうでも良いからその不細工な面退けやがれ。
私が睨み上げたのが気に喰わなかったのだろうか、顔スレスレにパンチが飛んでくる。
「………これ以上口開くな」
脅しのつもりかもしれないが、正直、普通の攻撃位だったら交わせる自信がある。
まぁ流石に言わないけど。
「………そういえばちょっと意外。真面目な神崎さんもああいう時期あったんだね」
『ああいう時期?』
カエデちゃんが私の方を心配そうに見ながら、今までのいきさつを説明してくれる。
「………うちは父が厳しくてね。いい学歴、いい職業、いい肩書きばかり求めてくるの。
そんな肩書き生活から離れたくて、名門の制服も脱ぎたくて…知っている人がいない場所で格好も変えて遊んでいたの。
…バカだよね。遊んだ結果得た肩書きはエンドのE組。もう自分の居場所がわからないよ…」
成績が下がっただけで怒られるって…そりゃ嫌になるよ。
肩書きしか見られてないのも、変に期待されて疲れるよね…。
なんて言えず、私は言葉を選んでフォローしようとするが、それより早く、不良が口を開いた。
「俺らと仲間になりゃいいんだよ。俺らも肩書きとか死ね!!って主義でさ、エリートぶってる奴らを台無しにしてよ……なんつーか、自然体に戻してやる?みたいな」
おい、そこのクソ野郎。勝手に乙女の会話聞いて混ざってくんな。
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葵(プロフ) - オセロさん» ひえっ、コメント気付くの遅れて申し訳ないです！！ 初コメありがとうございますー！！ は、発狂させてしまった……！笑 きっと先が長い作品ですが、のんびりと読んで頂ければ幸いです！ (2019年8月4日 2時) (
レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
オセロ - 初コメです！ 今回の作品、ずっと発狂しながら読んでました！ 続編や、今後の二人の関係を描いた物語を、楽しみにして待っています！ m(._.)m (2019年7月23日 23時) (レス) id: 3d9b2eea0d (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 黒猫れもんさん» ありがとうございます!!テンポよく進められる会話は書きやすいので（私情） ほらカルマ君!!ご指名だよ(( (2016年12月25日 4時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫れもん - ふたりの会話が微笑ましいです(*´ω`*)カルマくん。私と結婚（（ (2016年12月24日 23時) (レス) id: f8822feb9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうたすら(プロフ) - すみません……ありがとうございます！更新頑張ってください！！応援しています!! (2016年11月23日 12時) (レス) id: 152c51bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twitter.com/uranai_aoi/status/1131939128247848960?s=19...
作成日時：2015年9月26日 23時
