リベロ 〜日向〜 ページ36
おれは体育館を出て行った西谷さんを追いかけて、外に出た。
下を向いてざっざっざっざっ、とガニ股で歩く西谷さんに声をかけた。
日向「レシーブ教えてください!!」
部室棟の前を走って前を歩く西谷さんを追いかけた。
日向「ニシヤさんリベロですよね!?
守備専門の…」
心臓をドキドキと鳴らしながら西谷さんに向かって話した。
西谷「ニシ
なんで俺がリベロだって思う?」
やべえ!おれ人のこと言えないじゃんかよぉ〜!!
日向「あっスミマセッ 西谷「小っちぇえからか?」
日向「えっ?
いやレシーブ上手いから…」
ニシノヤさんは、おれがニシノヤさんをリベロだって思う理由を動かず静かに立ち止まって聞いていた。
日向「だってリベロは小さいからやるポジションじゃなくて、レシーブが上手いからやれるポジションでしょ?
あっですよねっ?」
頭で思ったままのことを伝えるとニシノヤさんは少し驚いた顔をした。
西谷「お前…よくわかってんじゃねーか」
ぶー、とでも言う様なニシノヤさんにおれは大地さんが言ってたことも伝えた。
日向「あと
“守護神”て言ってたし!!」
西谷「!!!
守っ!?
な、そん、なんだソレ
そんな大げさな呼び方されたって俺は別にっ」
ニシノヤさんは耳をぴくりと動かし、髪をそわそわと触りながら目を泳がした。
そして、今度は俺の方に目線を向けて口を開いた。
西谷「ホントに言ってた?」
日向「言ってました!」
その後ニシノヤさんは”そんな、カッコイイ名前で読んだってなァー俺はなァー
そう簡単にはなァー
チクショー、大地さんめえええ”と呟いていた。
その後まだ少し照れているニシノヤさんに、ずっと言いたかったことを言うために口を開いた。
日向「おれ…まだレシーブへたくそで…」
__あの時の練習試合…最初から大王様が出てたら
きっとマトモな攻撃なんかできなかった…
日向「バレーボールで1番大事なトコなのに…
だからレシーブ教えて下さい!!」
日向「西_____…」
ニシノヤさんを呼ぼうとしたとき大地さんの言葉を思い出した。
あいつが戻って来たら”先輩”って呼んでやれよ日向
日向「西谷先輩!!」
おれはニシノヤさんの目をしっかり見て元気よく叫んだ。
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さくみ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます!春頃の県民大会なんですね!ご指摘ありがとうございます!直してきます。本当にありがとうございます! (2020年3月13日 3時) (レス) id: 8ec2e6d345 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - さくみさんいつも楽しみに見させてもらってます!!潔子さん好きの私にはサイコーです!!一応補足させて頂きますが、東峰さんが伊達工に捕まりまくったのは、春頃の県民大会であって、春高とは恐らく別物かな、と。上からに思えたらすみません!続編も応援してます! (2020年3月12日 8時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
さくみ(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!潔子さんの話あまりないですよね、私もそう思います!!更新頑張りますね! (2020年2月20日 6時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 清子さんの話ってあんまりなくて見つけてすごい嬉しかったです!!これからどうなっていくのか楽しみです!更新頑張ってください〜待ってます! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 68de5461dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくみ | 作成日時:2020年2月16日 8時