清水潔子にぶたれた

決めて　〜日向〜 ページ34

それからも西谷さんと話をしていて、だいぶ仲良くなった。

西谷さん、面白いし男前だ！！田中さんみたいに良い先輩だ！！！


西谷「お前ら1年か！！」
影日「「オス！」」
西谷「さっきのサーブの奴！そのデカくて目つきの悪い方！」

西谷さんに指をさされて首を傾げる影山に、西谷さんは大声で聞いた。

西谷「お前ドコ中だ！！」
影山「…北川第一です」
西谷「まじか！強豪じゃねーか！どうりであのサーブか！！俺中学ん時当たって2-1で負けたぞ！」

びっくりしているおれと影山に、御構いなしに西谷さんは大声で話した。
なんつーか”ガーッ”って感じで。


いいな、影山、いいな…！！
中学校名聞いただけで強豪って呼ばれるっていいな！！

田中「え
そうなの！？」
西谷「おう！そん時もサーブ凄え奴居てよォ！」

田中さんの質問にもすぐにばっ、と答える西谷さん。

菅原「声でかいなあ」
澤村「相変わらずうるさい」
影山「あ…あー…西、に 菅原「”西谷”」ニシノヤさんは…どこの…中学…」

モゴモゴとどもる影山に対してスガさんが名前を教える。

こいつ、先輩の名前覚えてなかったのか！これは俺の勝ちだな！

西谷「千鳥山！！」

影山の質問にもまた大きな声で元気よく返す西谷さんを見て、影山は目を見開いて驚いていた。

ち、千鳥山…？

影山「！強豪じゃないですか！
なんで烏野に！？やっぱり烏養監督の復帰を聞いて！？」
西谷「…いや
俺が烏野に来たのは__…」

さっきまで騒がしかったの西谷さんが嘘かのように静かになり、真面目な顔をした。

西谷「女子の制服が好みだったからだ、凄く！」

ジョシノセイフクガコノミダッタカラ？


西谷「もちろん女子自体も期待を裏切らなかった！
それに！なんつっても！
男子が学ランだからだ！！黒のな！！」


…？…


その言葉におれと影山はぽかーんとした。
後ろにいる大地さんとスガさんは微笑ましい笑顔で見ていて、田中さんは爆笑していた。

西谷「黒学ランかっけえだろ！俺中学がブレザーでよ〜、学ランにすげえ憧れてたんだよ〜！茶とかグレーじゃなく黒のな！」


俺みたいに小さな巨人に憧れてっ！？、とか烏養監督の復帰を聞いて！？、とかじゃなくて

制服！！？？


西谷「そしたら烏野は黒学ランだし女子も制服カワイイし、家も近いし迷わず決めたね！」


…烏野に来た理由
制服の問題なのかよ！！


隣にいる影山を見ると目があった。
多分今のおれと影山は、西谷さんに対して同じ考えをしたはずだ。

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