二年後 ページ35
尊が落とし前を付けてくれて
アンナが赤の王になって
石板が壊されて
色んな事が終わった後
私は一人であの日、多々良を看取った比良坂ビルの屋上に来ていた
花束を持って
彼を失ったことで吠舞羅は壊れた
幸せが崩れていった
私は多々良が撃たれた場所にそっと花束を置いた
貴「誓いの言葉」
「病めるときも、健やかな時も」
「喜びの時も、悲しみの時も」
「富めるときも、貧しい時も」
「死が二人を引き裂いても私は多々良を永遠に愛することを誓います」
一人で多々良に話しかける
貴「ねえ知ってる？この花束、99本のバラには永遠にあなたを愛するという意味があるんだよ」
私は足元に置いたバラを見やる
貴「私はずっと多々良の事を愛しているから」
「ずっと大好きだから」
また私を見てほしい
貴「ねえ、多々良」
「見てくれていると思うけれど皆、元気にしっかりやっているからね」
「前みたいにとまでは行かないけどしっかりやってるんだ」
「アンナなんかしっかり王様やったんだよ」
「であったころはあんなに小さかったのにね」
「あれから私は泣いてないんだよ？」
「多々良が言ったから」
「私が泣いてると悲しくなるって」
最後の言葉だったね
貴「ねぇ、多々良。私は多々良にもらった沢山の幸せを少しでも返すことが出来たかな？」
「多々良、言ったよね」
「俺はAの事を幸せにできたかって」
「私は多々良に出会えて幸せだったよ」
「私は多々良を幸せにできたかな？」
「そして私はまた、前に進むよ」
「立ち止まってはいられないから」
「見守っていてほしいな、多々良」
そう、生きているものが亡くなったものに出来ることは
立ち止まらず、前に進むこと
生きているものは亡くなったものにそれしかできないのだ
ただそれだけしか…。
だから私たちは前に進まなければいけない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
十束レイラ(プロフ) - 皇レイラさん» あと少しなので、ですね。また間違えました笑ごめんなさい！ (2018年11月13日 18時) (
レス) id: 3991f2bb68 (このIDを非表示/違反報告)
皇レイラ(プロフ) - さとうさん» コメント、ありがとうございます！！多々良、かっこいいですよね！まあ、私、伏見も好きですよ！どっちもかっこよくて好きです（笑）完結まで、あと少し寝ので、どうか最後まで読んでやってくださいね！ (2018年11月12日 17時) (レス) id: ed7f931b18 (このIDを非表示/違反報告)
皇レイラ(プロフ) - 桜さん» コメント、ありがとうございます！！多々良に死んでほしくなかったですよね！完結まであと少し！！頑張りますね！ (2018年11月12日 17時) (レス) id: ed7f931b18 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 多々良もいいですね！普段は猿比古派なんですけど、多々良もいいなって思いました！ (2018年11月11日 17時) (レス) id: 9d6400d0c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 多々良に死んでほしくなかった…。面白かったです。完結、楽しみにしてます！ (2018年11月11日 17時) (レス) id: 9d6400d0c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：十束レイラ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月5日 18時
