ツンデレ38 ページ38
「却説、着いたね」
カランと扉を開けていつもの様に先に入らせて呉れる。
西洋菓子のお店でも無いのに良いのかなエリスちゃん。
すると、いつもの席でいつもの様に飲む彼等の姿が見えて、中也君が振り向いた瞬間にガタッと席を立った。
電光石火。凄い。
「な、何故貴方が此処へ…」
「厭何、部下のお気に入りの酒屋だし私も気になってねぇ。しかも柚君もよく来るらしいし」
わくわくと店内を見回す森さんはポートマフィアの首領だとは思えない。
エリスちゃんは私と手を繋いで“此処はお酒を飲む所なのね!”って同じ様に店内を見回していた。
控えめに云うね。
天使。
「おい柚!何で首領居るンだよ!!?」
「厭…何か居た…」
立原君に小声で云われたから私も小声で返す。
森さんはその後直ぐ店を貸し切り状態にしてしまった。
まひあのぼしゅ怖い。
「却説、其で話と云うのはね」
シンとした中で、酒を注がれる音と、自分の鼓動とが遠くに聞こえた。
「彼女の事を如何したいかと云う事だよ」
「私ゴートゥーヘブンは厭ですよ」
森さんに吹き出された。
何故。
「そんな事はしない。唯君は探偵社に居るにも関わらずポートマフィアとの方が関わりが深い。芥川君もこんなに懐いている様だし如何だい?ポートマフィアに来ては」
「生憎ですが私は人を救う職場の雑務で満足してるんですね」
「おや、そうかい?」
頷くと残念そうにされた。
立原君と中也君に叩かれた。
え、私悪い事してないのに。
「………成程ねぇ」
森さんが笑う。
「え、今の何処に納得する場面が」
「頑張るのだよ?」
「あ、はい。仲良く?出来るように頑張ります」
其から私達は普通にお酒を飲んだ。
酔っ払って何云ったかもいつも通り憶えてなくて、ただ森さんが電子手紙(メール)を寄越していた。
“お酒には気を付けて”とか“飲んだら必ず芥川君か広津さんに送って貰いなさい”とか。
私何遣ったの。
二日酔いで痛む頭が更に痛くなった。
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かりんとう(プロフ) - あ、あ、あんこおおおおおおおお!!!読んでる途中だけどコメントするわ。ツンデレ26の中也が可愛すぎてニヤニヤとまらんのだが助けて!!?!?((しらん (2019年12月18日 19時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» わわわっ!嬉しい!!!是非是非呼んでー!!! (2017年4月28日 22時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - ありがとう…!あんこって、呼んでもいいかな? (2017年4月28日 20時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» イドさんですね!了解しました!ではお言葉に甘えてこれからはタメで話させて貰いますね!私もタメ大歓迎なので是非お気軽に呼んでやって下さい!! (2017年4月28日 0時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - あんこさん» 本当ですか!嬉しい…!!文ストを語れるお友達が…ついに…!!!!私のことは気軽にタメ口でどうぞ!あ、ハンドルネームは『イド=エス』と読みます。イドとお呼びください! (2017年4月27日 21時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)
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