ツンデレ23 ページ23
却説、私は今何故かポートマフィアに居ます。
中也君に連行されました。
「ゴリラの手前にピッタリな職場だろ」
なんて云われたんですよ。酷くないですか。
マフィアの拠点の中で美人を見てしまった私の気持ちを誰か代弁して下さい虚しい。
慥か、あくちゃんの部下の、樋口一葉さんだっけ。あと、中也君が姐さん姐さんって云ってた尾崎紅葉さん。
敵なのにこんな処来て良いのかな。私プライベートって事で来てるけど。
「其にしてもあの中也が女子を連れて来るとはのぅ…」
「そんなに珍しい事なんですか?女遊び激しい顔してますけど中也君」
「てめッ……!」
怒った様に顔を真っ赤にする中也君。
尾崎さんは笑い乍私の手を取って云った。
「私が居るのにそんな事をさせると思うか?」
「………させ、ないですね、はい」
怖かったからそっと視線を逸らした。
中也君が顔を真っ青にしている。そんなに怖いお仕置きでも待っていたのだろうか。
ぱっと手を離した尾崎さんはクスクスと笑い乍私の頭を撫でる。
「然し二年前からとんとそんな噂を聞かなんだ。中也に聞いても何も云わぬ。真逆とは思うたが…喜ばしい事じゃ」
私にはよく判らず、静かに撫でられている。
中也君が顔を真っ赤にしてバシバシ尾崎さんの背中を叩いていて何だか可愛いと思ってしまった。
可愛い。
「漸と中也にも春が来たという所かえ?」
「あ、姐さ、頼むから黙って呉れ…」
「素敵帽子の中也君の脳内は万年お花畑(笑)」
「手前に云われたく無ぇよ重力に潰されてェのかこのアマ。かっこ笑って口で云うもんじゃ無ェだろ塞ぐぞ」
“きゃーやばーん”なんて巫山戯て云えば、尾崎さんが親の様な目で私達を見詰めていた。
嬉しそうだった。
「ややの準備は如何なのかえ?」
「尾崎さん。私と中也君は付き合ってないですからややは産まれません」
「なに、近い将来の話じゃ」
完全に無視された気がする。
何だか飛躍してるし中也君も否定しない。
何でだろうと思い乍も私は取り敢えずあくちゃんが来たから癒されてた。
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「……………中也も難儀なものじゃのぅ」
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かりんとう(プロフ) - あ、あ、あんこおおおおおおおお!!!読んでる途中だけどコメントするわ。ツンデレ26の中也が可愛すぎてニヤニヤとまらんのだが助けて!!?!?((しらん (2019年12月18日 19時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» わわわっ!嬉しい!!!是非是非呼んでー!!! (2017年4月28日 22時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - ありがとう…!あんこって、呼んでもいいかな? (2017年4月28日 20時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - id=es(旧カシ魔女)さん» イドさんですね!了解しました!ではお言葉に甘えてこれからはタメで話させて貰いますね!私もタメ大歓迎なので是非お気軽に呼んでやって下さい!! (2017年4月28日 0時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
id=es(旧カシ魔女) - あんこさん» 本当ですか!嬉しい…!!文ストを語れるお友達が…ついに…!!!!私のことは気軽にタメ口でどうぞ!あ、ハンドルネームは『イド=エス』と読みます。イドとお呼びください! (2017年4月27日 21時) (レス) id: bd9f4f1f85 (このIDを非表示/違反報告)
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