扱い酷くないですか皆さん【文豪ストレイドッグス】

ツンデレ18 ページ18

業務を終わらせさっさと帰り、私はスカァトを探す事にした。

「箪笥の奥の方にしまった筈なんだけど…」

ひっくり返すという言葉が合いそうな程沢山洋服を取り出す。

様々な色の洋服が部屋に散らばる。

昔履いていた下履きが見付かり、懐かしいなぁと思い乍スカァトも探していた。

「スカァト……ワンピースしか見付からない」

ワンピースが沢山出て来る。

一番大事なスカァトが見付からない。

大学時代に履いていた短いスカァトが見付かったが其は無視。

知らない見てない。

すると、奥の方でやっと長いスカァトがあるのが見えた。

取り出すと、以前買った侭一度も着ていない綺麗なスカァトがひらりと舞った。

「あった……！」

スカァトを広げて、他の服と合わせてみる。

余りファッションに詳しい訳では無いから検索しながらだけど。

明日はちゃんと女らしい服も持ってるんだとゴリラって云ってくる奴等をぎゃふんと云わせてやる。

……まぁ、似合わないって云われて終わるんだろうけど。

「よし、此で良いかな」

明日は買い出しがあっても誰かに任せてしまおう。







次の日。

「お早う」

今日も今日とて独歩君が居る。

社畜だ。

「嗚呼、おは」

固まってしまった。

矢張りスカァトは違和感があっただろうか。

「…如何した、何かあったのか？聞くぞ？」

「似合うって？有難う独歩君」

「あ、嗚呼。慥かに似合ってはいるが…」

驚いた顔で私の全身をジロジロと見る独歩君に苦笑し乍自分の机に向かう。

抽斗から色々と取り出し、仕事を進める。

少ししたら社員が増えてきた。

机に脚が隠れている為服が見えず、特に気付かれない侭昼になる。

まぁいつもの様に昼ご飯にと立ち上がった所で谷崎君が私を見て顔を真っ赤にした。

太宰君や中島君もだ。

「なッ、なな……ッ、如何したンですか…？！」

「は、あはは、良いんじゃないですか？まぁ何時もと較べたら、ですけど」

「まぁゴリラから猿に進化したかな」

「似合ってますね！綺麗です！」

「賢治君有難う流石天使だね大好き」

ぎゅううと抱き着くと“えへへ、有難う御座います〜”と笑い乍抱き締め返された。

可愛い。









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「死ぬかも」
「可愛過ぎです」
「それですね」

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