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弐拾弐ノ咄 ページ22

何だかんだでやっと昼。

今日も母特製のお弁当ですよ!

「頂きま…」
「おー、怜、一緒に食べねぇか?」

…最近はよく誘われますね。

今日は男子ですか。

手を合わせたまま少しの間固まったが、直ぐに気を取り直して了承の返事をした。

「じゃあ席付けるか!あ、怜は其の儘で良いからな!」

ガタガタと席を動かす彼等を見つつ、僕はじっと待った。

「………何か…包囲されてませんか?」

「誕生日席だよ誕生日席!」

けら、という風に笑い乍席を付けるクラスメイトの男子。
名前はなんだったか。

まぁ良いか。

名前を覚えるのは苦手なんですよ。

「じゃあ…頂きます」

席をくっつけ終わった後、皆で食べる。

「なぁなぁ!お前もしかして抜いたりとかした事無ェの?」

ごふっ!

思い切り噎せた。
ひとしきり咳をする。

「なっ、なな、突然何ですか!」

顔を真っ赤にして、そう云う。

一応僕だって男子高校生。

そういった知識が全く無い訳では無い。

中学時代もよくそんな話題が出たものだ。

「ご飯時にそんな事云うのやめて下さいよ…しかも此処学校ですよ?!」

「えぇ〜!良いだろ別に〜」

別のクラスメイトが云う。

其からまた別の生徒が話し始めた。

毎日遣る時は遣るが大抵は3日に1度遣るとか何とか…?

僕は恥ずかしくなって顔を赤くしつつ無言でご飯を咀嚼していた。

男子高校生ってそんなものなのかな…。

「そういや気になってたンだけどよ〜」

「?何ですか?」

「お前と谷崎って付き合ってンの?」

またもや吹き出した。

お母さんごめん。

「そそそそそそんな訳無いじゃないですか!彼女とはそんな仲じゃ…!」

「でも朝とか2人最初に来てるじゃん」

「其は…その…」

「マジ羨ましいよー。俺もあんな彼女欲しー」

「だ、だから彼女では…!」

狼狽え乍否定する。

勝手に彼女だと決められたら彼女だって迷惑ですからね!

尚も云われたものの、頑張った甲斐あって誤解は解けました。

はぁ、疲れた。

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作品ジャンル:アニメ
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蛍(kei)(プロフ) - あんこさん» 深夜テンションの塊だなぁとは思ったけど突っ込まないでおく((( (2017年2月25日 12時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 蛍(kei)さん» いえー!ありがとー!!夢主君のドレスに突っ込まないでくれてありがとう深夜テンションでこれ殆ど書いたんだ← (2017年2月25日 9時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(kei)(プロフ) - どもどもー、零御だぜ!やばいナオミちゃん可愛い……(( (2017年2月25日 0時) (レス) id: a4aa4c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - この作品面白いですね! (2016年11月13日 23時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - あんこ様、太宰さんとの絡みを書いて頂き、ありがとうございました!最高に面白かったです!!これからも頑張って下さい! (2016年10月28日 19時) (レス) id: 3767d3feec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんこ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年10月8日 18時

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