白濱くんと彼女。【GENERATIONS】

亜嵐と眠れない彼女 ページ8

ふと目を開ける。



……ん？

これは、、まさか。



まずいことが起こった。
眠れないんです。私。
明日も仕事だって言うのにぃぃいーー

チラッと仰向けのまま横を見ればこちらを向いてスヤスヤ寝息を立てる亜嵐

はぁ。この人、自分が寝れない時は彼女を弄っといて自分は彼女を放置ですか。なんなんですか


そんなことを考えながらゴロンと彼の方を向き、その寝顔を見つめていたら急に視界が闇に包まれた。



川咲「はっ！？！？、！」



プチパニックになった私をふふっと目の前の亜嵐が笑っているのがわかった



川咲「どーいうつもりなのよ」

白濱「あんまりじーっと見てくるから照れちゃって」

川咲「…へー。」

白濱「A、寝ないの？」

川咲「ちーがうよ、寝れないの、」



明日も仕事なのに、、そう小さくつぶやくと眠そうな彼がまたまたふふっと微笑んだ。



白濱「…ね、A？」



そして、今にもとろけてしまいそうな眠そうな声で私を呼んだ。



川咲「…なによ、」

白濱「寝れない時は心臓の音聞くといいらしいよ」

川咲「…え？」



そう聞き返した時には私は彼の腕の中に包まれていた。



白濱「…俺の心臓の音、…聞いてていいよ」



彼の胸に押し当てられた私の左耳からはドックン、ドックンと力強い心臓の音が聞こえてきた。



川咲「…ほんとだ、、なんか、落ち着くね、」



私がそう呟くと彼が私を抱きしめる力が少しだけ強くなった。

やっぱり眠れそうにはなかったけど彼の温もりや香りに包まれて、私はそっと目を閉じた。



白濱「…おやすみ、、A」

川咲「……おやすみ、亜嵐」

亜嵐とおじゃま虫→←眠れない亜嵐と眠りたい彼女

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す