男心芽生えました。【実渕玲央】

#34 ページ35

小太郎side

テスト期間だから朝練停止になりいつもより少し遅めに学校に着いたけど、他のみんながまだ遅いみたい。

2年の下駄箱に向かうとAちゃんが2年の下駄箱にいるのを見かけた。

何してるのだろうって思って声をかけずに下駄箱の隅に隠れて見ていた。

あれ…？あそこレオ姉の下駄箱……あそこで何してるんだろう？

Aちゃんはレオ姉の下駄箱に何かした後周りをキョロキョロ見渡して何処かにいった。

俺はレオ姉の下駄箱を開けてみると……

下駄箱の中に一つの紙が入っていた。


.



『トイレは女子便使ってんの？』



.



内容は酷すぎた。レオ姉に対する誹謗中傷。

これ…Aちゃんが？ありえない…だってAちゃんは……

何かの間違いだ。きっと……でももしこれからが本当にAちゃんの仕業だったら……？

朝練を嫌がる理由も当てはまる……それにさっきの行動だって…

Aちゃんの仕業なのか直接聞いてみるしかない…

休み時間、俺は屋上のいるAちゃんを呼び止めた。



(33話参照)



Aちゃんの仕業なのか聞いてみたら俺の誤解だった……

Aちゃんがこんな事するわけないって分かってたはずなのに…

一瞬でも迷ってAちゃんを疑ってしまった俺は後悔した。

絶対Aちゃんに嫌われたって落ち込んでいると


「コタ先輩。ごめんなさい。誤解を招くような行動をして。私コタ先輩の事こんな事で嫌いにりません」


え？何で嫌われたって思ってる事わかるの？


「も、もしかして俺声に出てた…？」


Aちゃんはニコッと笑って


「はい、バッチシです」


あーー……俺めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん。それにめちゃくちゃ笑顔可愛いし…

やっぱり俺…Aちゃんの事好きだなぁ…


「それで、どうすんだよ」


黛さんの言葉で我に戻った。


「あ、この事知ってるのこの４人と赤司君知っています。これ以上誤解を招く事したくないから赤司君に助けてもらう他ないと思います…」


え、まってまって、赤司も知ってんの？！


「赤司が知ってるのに何で動かなかったんだ？」


黛さんがAちゃんに問いかける


「私、実渕先輩の下駄箱に紙を入れた犯人のグループに前まで私がいじめられてました。」

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