男心芽生えました。【実渕玲央】

#24 ページ25

なんなのこの状況…

体育館の入り口で千夏の様子見に来てただけなのに
(千夏のスポドリの様子を見に来た)

なぜか赤司君がこっちで殺意極まりない笑顔でこちらに向かって来て

怖くて恐怖で体が動かなくて私を赤司くんは壁まで押し付けた。

一言言ってもいいでしょうか…赤司くんの笑顔めちゃくちゃ怖いっす。


「あ、赤司くん？」


まじで殺される…まだ好きな人に嫌われたままなのにー！


「さぁ、これはどう言うことかな？」


赤司くんは如何にも私が千夏のスポドリの事を知っていると見抜かれている


「いや…あの…ごめんな…さ…い」


赤司くんの顔が近すぎてそれすら恐怖なんだけど…

てかこの状況を千夏に見られるのもまずいんだけど


「あの…離れて貰っても…」


私は離れてほしいと頼むと凍りつくような目で私を見た。


「僕に命令をする気か？頭が高いぞ」


ひぃ…言葉が出て来ません…

誰か助けて…


「ちょちょ！赤司！Aちゃん離してあげろ！」


助けてくれたのは小太郎先輩に…実渕先輩でした。


「僕に逆らう気か？小太郎」

「ちが！！「事情を話してないのに押し付けるのは良くないわよ。征ちゃん」


そう言ってくれた実渕先輩の言葉を聞いた赤司くんは離してくれた。

こ、怖かったぁー……


「じゃぁ、説明してもらおうか」


早速ですか……

私は千夏の家に泊まった事の話をした。

千夏のスポドリが不味いって事、前から知っていたのにそれを言わなかったのは私にも非がある。


「黙っていてごめんなさい。」

「それじゃ、お互い様で終わりって事で！」


お、終わったぁ〜


「終わっていない。」

「え…？？」


終わってない？いや！今ので終わったでしょ！


「君にはマネージャーになってもらう」


……………は？

いや、待ってマネージャーって私には出来ない！！


「征ちゃん。それは幾ら何でも急すぎよ」

「僕の言うことは絶対だ。」


いや、絶対って私にも権利がある！


「明日からウィンターカップまでマネージャーをやれ。朝練があるから遅れるな」


え、ちょ、朝練は…
実渕先輩の下駄いじめはまだ続いている…

だから朝は…


「あ、あの…朝は…ちょっと……」

「………わかった。その代わり放課後の部活には遅れるな、小太郎お前は練習量2倍だ。」


下駄箱の事を知っているのは私と千夏と…赤司くんだけ
それを分かっての配慮だろう。


「あの赤司が！変だぞ！え！2倍？！」

「そうね…何かおかしいわね」

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