男心芽生えました。【実渕玲央】

#21 ページ22

実渕side

なぜかしら、小太郎と横山さんと一緒に居るところをみるとイライラするのよ。

それに、昨日横山さんに『迷惑』って言ってしまった。

その影響なのか今日の朝ばったり会ったが突進する事もなく私の事を『みっちゃん』と呼ぶ事も無かった。

すれ違い際に謝ったけど聞こえてなかったみたい。

てか、今までの私だったらめんどくさいって思ってたのに。

小太郎と仲良くなってるあの子を見てるとなんだかムカつくのよ。

昨日の事だってそうよ。あんな簡単に他の男と喋っているところを見るとムカつくのよ。

ていうか、今の私凄い見っともないじゃない？！


「レオ姉」


昨日ぶりの小太郎が私を呼んだ。

なんか、気まずいわね。


「おはよ」

「俺、Aちゃんの事好きだ」


どうして私に言うのよ。
関係ないじゃない。


「そうなの。頑張って。応援してるわ」


分かってた小太郎が横山さんの事思ってる気持ち。

小太郎の気持ちを教えてくれた時、チームメイトとして友達として応援しようってならなかった。いや、なれなかった。


「レオ姉、まだ気づいてないのかよ？」


何言ってるのよ？

何が気づいてないのよ？


「レオ姉は！Aちゃんのこと「それ以上言わないで！」


混乱させないでよ。


「ごめん。レオ姉。おれ…」

「大丈夫よ。今日は彼女の話辞めましょう。」


まだ…分からないままでいさせて。これ以上小太郎との関係を壊したくないのよ。


〜〜〜
コタside

レオ姉はもう自分の気持ち分かっているはずだ。

けと、どうして分かっているはずなのに分からないフリをするんだ？

もしかして、俺との関係が壊れるのが怖いとか？

だとしたらそれは違うよ。レオ姉。

レオ姉って本当器用なのに恋愛になると不器用だな。

この前友達に『もっとアピールしなさいよぉ〜』とか言ってたくせに。自分はどうなんだよ。てな！


「レオ姉！俺はずっとレオ姉のチームメイトだからな！友達だからな！」


たとえ好きな奴が一緒だとしても俺たちの仲は変わりないだろう？

だから、怖がらないでよ。レオ姉。


「分かってるわよ。もうすぐHRよ。」


少し照れながら言うレオ姉はいつもより綺麗に見えた。

あー今の表情Aちゃんが見たら即死だろうな笑


いつレオ姉からの反撃が来るのか、こえーな。


俺も、負けてられねーな笑

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