シンデレラの姉 (ページ14)

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14.甘くて、好きのつまったページ14

〆．

「だめだよ、やっぱり」

「ん？なんでぇな」

「大毅くん…………私の経歴調べたんでしょう？」

「調べたで。………おじさんが亡くなったこと、おばさんらに虐待されてたこと、再婚後も父親が亡くなったこと」

「足りないよ。………私、お母さんたちに酷いことされてたAに、何も出来なかったの。見て見ぬふりしてたの。

そんなの、大毅くんが好きな私じゃないでしょう？それに、そんな最悪な育ちの私が、王族の一人になるだなんて、誰も………っ」

震えた唇を止めたのは、

次期………いや、正式に王位を継承した大毅くんのキスだった。

「それ以上言うなら、ずーっと唇塞いどくで」

こんなに甘くなったなんて、知らない。

こんなに好きになっていたなんて、知らない。

〆．