呪いの王ときたら姫もいる【呪術廻戦】

#08 ページ10

特級二体は経験した事がない。


一体までならある。



というか何故そんな気配を察知できないのは、全ての呪霊を同じ強さだと認識してしまうからだ。
要するに察知能力はポンコツである。




ピョンと後ろに跳ぶ。
周りをよく見ると、氷の攻撃の影響で壁や床が凍っている。所々穴が空いていた。



「……やばい。賠償金やばい。」



え、コレ私が払うの？？え？



「拙い、それだけは拙い。
財布がパーどころか借金だよ借金。」



ここはいっちょ祓おう。まぁ特級二体くらい？余裕じゃない？？うん。←見切り発車



二人で組んでこのクソ女殺そーぜー的なノリで二人ピッタリくっ付く呪霊共(特級)。

そんな二体に片手を翳す。





んー、さすがに領域展開した方がいいかな。
いやでもなぁ、体力の消耗激しいからなぁ。



「まっ、流石に特級相手だもんね。領域展開しちゃお」



心に決め、神経を尖らせる。
自身とここら辺一体が同体化したように感じた。







「領域展開────」






ふわりと何処からか風が吹く。

それは何処までも冷たく哀しい風だった。









「"鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)"」







虚しい空間が広がった。

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