え……夢主って私じゃないの……？

24話 ページ27

あの後、とぼとぼと気力を失って
2年の先輩たちの所へ来た


真希「A、遅かったな」


狗巻「しゃけ」


目の前では野薔薇とパンダ先輩が追いかけっこをしている


真希「あれ？奏、あいつはどうした？」


A「………なんか色々あって先輩方の練習には来れないそうです」


狗巻「！」


狗巻「……」ｼｭﾝ


今、明らかにしゅん…ってしたよな？
めっちゃわかりやすいな、狗巻先輩

と、その時後ろから足音


真希「おっせぇよ、恵」


狗巻「こんぶ」


伏黒じゃん


真希「何してた」


伏黒「なんでもいいでしょ」


そう言いながらジャージのチャックを閉める


伏黒「禪院先輩は呪術師としてどんな人達を助けたいですか？」


真希「あ？」


真希「別に私のおかげで誰が助かろうと知ったこっちゃねぇよ」


伏黒「聞かなきゃ良かった」ﾎﾞｿｯ


真希「あ゛ぁ？」


真希先輩って地獄耳……


伏黒「……一ノ瀬は？」


私？
なぜ私まで……？


A「私は……助けを乞う人がいる限りその人たちを助けたい……それが私たちの使命だと思ってるし」


なんかそれらしいこと言えた？！
すごくね？私


伏黒「……」


なんかだんまりだけど
やばいこと言っちゃったかな……？


野薔薇「伏黒ォ！！！A！！！」


突如、野薔薇の声がこちらへ響く


野薔薇「面接対策みたいな質疑応答してんじゃないわよ！！」


野薔薇「交代！！もう学ランはしんどい！可愛いジャージ買いに行かせろ！！」


そうパンダ先輩にブンブン回されながら死にものぐるいで叫ぶ野薔薇


ポーイ


野薔薇「にぎゃぁぁぁぁぁぁぁ！！！」


そしてポーイッと投げ飛ばされる野薔薇


伏黒「あの二人は何してんですか？」


真希「オマエらは近接弱っちいからなぁ」


真希「まずは私らから1本取れ」


真希「話はそれからだ」


.


.


.


あれから伏黒は真希先輩を
私は狗巻先輩の相手……になるはずだったんだけど

なぞに野薔薇に
「ジャージ買いに行くの着いてきて！」
って言われたので、今野薔薇の買い物のお付き合いをしております……


野薔薇「裏原？？」


野薔薇「裏原ってどこよ！！地下？！」


A「いや、裏原宿は普通に原宿通りやキャットストリート周辺のエリアのことだけど……」


野薔薇「でかした！A！よし！服買いまくるわよ！」


いや、道草しすぎだろ
私、まだ先輩と練習できてない……

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