え……夢主って私じゃないの……？ (ページ18)

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15話ページ18

あ、この人
あの受刑者のお母さんか……

虎杖「……」

奏「……」

伊地知「何者かによって施設内に毒物が置かれた可能性があります」

伊地知「現時点でこれ以上のことは申し上げられません」

女の人「そんな……」

その言葉に涙を流す女性

奏「……」

虎杖「伏黒、釘崎、一ノ瀬、奏」

虎杖「助けるぞ」

奏「……もちろん、絶対に私たちが救ってみせる……」

野薔薇「当然」

伏黒「……」

A「……」

いや、待て……おい

奏ってまだ戦えないよな？！
なのになんで助けられるって思ってんの？！

いや、まぁ助けたいと思うその気持ちは
評価するよ？

でもさぁ……さすがにな

一応、奏にも五条先生は呪具を貸してあげたみたいだったし
そりゃ少しは戦力になるとは思うけどね

でも、そんな上手くいかないでしょ……

そんな不安を抱いて向かった

.

少年院の入口付近に来た私たち

伊地知「“帳”を下ろします、お気をつけて」

伊地知さんは左手の親指、人差し指、中指をたてて帳を下ろす時のポーズをとる

伊地知「〈闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え〉」

この厨二っぽいセリフ結構好き

途端に空は暗くなり始める

奏「え……？！」

虎杖「夜になってく！」

伏黒「“帳”」

伏黒「今回は住宅地が近いからな、外から俺たちを隠す結界だ」

伏黒は、手で犬の形を作り術式を発動させる

伏黒「“玉犬”」

伏黒の傍らに白い犬の式神が顕現する

伏黒「呪いが近づいたらコイツが教えてくれる」

奏「え、可愛い」

見れば、虎杖と野薔薇と奏の3人は
玉犬をヨシヨシして可愛がっている

私は腰から、包丁を取り出す

伏黒「行くぞ」

こうして、私たちは建物内へと入っていった

.

建物内へと入れば、そこは……

全員「「「！！！」」」

奇妙な空間へと変わり果てていた

奏「どゆこと？」

虎杖「どうなってんだ？！２階建ての寮の中だよなココ」

野薔薇「おおお落ち着け！メゾネットよ！！」

A「野薔薇も一旦落ち着こうか」

伏黒「……」

さてと……
伏黒はもう気づいてるかな……？

この空間は未完成だけど
呪力による生得領域の展開だと言うことを……