特別FILE.3 神崎 椎那 ページ6
ベルモットに変装術を教えて数年……。僕は今、プライベートで海水浴に来ていた。
プライベートでも神崎椎那という偽名を使って変装している。戸籍もある。
ちなみに何故海水浴場に来ていたかは、僕の勘が行けといったからである。
*******
「小僧…やっと見つけたぞ…」
しばらく海水浴場を歩いていると、早速面白そうなことを発見した。
どうやら悪事を少年が見抜いて、それに逆上したチンピラを優男が追っ払ったみたいだ。
とその時、崖の上からガードレールを突き破って車が海に落ちていった。
先程の優男が海に入り、状況を把握している。僕は海に入らずとも見えるので、だいたいわかった。
あの後警察がきた。あの優男に色々聞いている。
そんな中、少年が容疑者を連れてきた。
その容疑者たちが色々言っている。
……なるほど。犯人はあの女の人だろう。
まぁ、わかったところで特に何もしないけど。おそらくあの優男が解決するから。
喉が渇き、自販機に飲み物を買いに行く。
「お兄さん!ここから出ちゃダメだからねーっ!」
自販機のところまで来ると、あの優男と来ていた少女が僕に話しかけてくる。
どうやら、ずぶ濡れの人や水着を着たままの人が出て行こうとしたら、引き止めるよう頼まれたらしい。
「大丈夫だよ。僕は飲み物を買いに来ただけだから」
少女の身長に合わせてしゃがみ、飲み物を買いに来ただけだと伝える。
「本当?」
疑いながらも首を傾げる少女を見て、志保を思い出す。最近、宮野玲として会えていない。アンジェロとしてはよく会うけど。
「本当だよ。それより君、こんな暑い中帽子もかぶらずにいると倒れてしまう」
そう言って僕は自販機にお金を入れ、オレンジジュースを買う。
「はい。これでも飲んで頑張ってね」
そう言い僕は海水浴場に戻る。後ろから「お兄さんありがとう!」と聞こえるが、知らない人から飲み物貰って怒られないだろうか。
途中優男たちとすれ違ったが特に何もなかった。
……自分の飲み物を買い忘れたことは気にしない。
*******
浜辺を一周して戻ってくると事件は解決していた。
やはりあの女の人が犯人だった。
「お兄さん!」
帰ろうかなと思った時、先程の少女に呼び止められた。
「お兄さんさっきはありがとう!知らない人に飲み物は貰っちゃダメだって言われたけど…」
だろうね。
「気にしなくていいよ。じゃあね」
そう言い僕は立ち去る。耳にはまだ、波の音が残っていた。
ラッキーキャラ
黒田兵衛
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香椎 - ひまりさん» ありがとうございます。更新速度は遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新するようにします。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです。更新頑張って下さい! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 04e3f5630b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香椎 | 作成日時:2018年5月18日 5時