FILE.30 失踪 ページ40
僕は今、部屋にこもって考えていた。
おかしい…。
何がおかしいか、それは…
「また夏がきた…」
そう、今年で二度目の夏。
おかしい、おかしすぎる。
僕はこの世界に直接関係していないし、何もする気はない。
なのにずっと年が変わらない。
名付けるなら『
…僕はどこかの人外のような病気にはかかっていない。
そして一年くらい(年は変わらない)考えた結果…
「まあいいか」
という結論に至った。
＊＊＊明美side＊＊＊
…最近お兄ちゃんを見ていない。
前は毎日のように来ていたのに…
もしかして組織の奴らに捕まったのかもしれない……！
そう思った私は、顔が青ざめていくのがわかった。
こうしちゃいられない！
私は変装もせず部屋を出て行った。
唯さんが何か言っていたが、私はそれどころじゃない。
＊＊＊＊＊＊＊
気のせいだろうか。
僕は今、明美に会いにマンションへ行っているのだが…
「お兄ちゃ〜〜んっ！！」
僕を探している明美がいるような気がする。
うん、気のせいじゃないね。
「うう〜、お兄ちゃ〜ん！」
今度は遂に泣きだした。
てか変装ぐらいしなさいよ。
流石にこのままではヤバイので、明美を保護する。
「ちょっと我慢してくれ」
「お兄ちゃん！？」
明美を抱き抱え、家に連れて行った。
「お兄ちゃん！」
そう言って涙を浮かべながら抱きついてくる明美。
「はあ…なんで変装してないの？」
「だって…お兄ちゃんが組織の奴らに捕まったと思ったから…」
だから変装もせず探していたのね。
「そのことに関してはごめんね。ちょっとやることがあったから…けど、変装をしないと奴らにバレちゃうよ？」
「うう…ごめんなさい」
ふむ、まあ今回は僕が悪いかな？
とりあえず明美を見た人の記憶を消そう。
そう思いながら、僕は明美を撫でた。
ラッキーキャラ
黒田兵衛
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香椎 - ひまりさん» ありがとうございます。更新速度は遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新するようにします。 (2018年5月20日 12時) (
レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです。更新頑張って下さい！ (2018年5月20日 11時) (レス) id: 04e3f5630b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香椎 | 作成日時：2018年5月18日 5時
