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FILE.6 理解不能 ページ13

***スコッチside***

目が覚めると、知らない天井だった。
へ?……待て、落ち着くんだ俺。
確か俺は、足音を聞き、自分の胸を携帯ごと撃ち抜いたはずだ。
何故だ…何故生きている。
奇跡的に生きてた?そんなことはない。組織がNOCをそう逃がすわけがない。
赤井に助けられた?確かにその可能性はあるが、あそこにはもう一人、人間がいた。
アンジェロ。全てにおいて組織一を誇る、人間離れした男。
俺は自分を撃つ直前、この目で見た。
笑いながらこちらを見る彼を…。
そうなれば尚更、俺が生きていることがおかしい。
一体どういうことなんだ…。
半ば考えることをやめた俺は、近づいてくる足音に気づいた。
やがて扉が開き、現れたのは……
「やっと起きましたか、緑川君」
………誰だよ!?

*******

スコッチこと、翠川唯青年を生き返らせた僕は、彼が寝ている間に神崎椎那になる。
変装したあと、外へ出て買い物をしに行く。
彼を一人にするのは危険に思えるが、僕に抜かりはない。
最寄りのスーパーで買い物したあと、野良猫たちと談笑し、家へ帰る。
彼が起きたのだろうか、物音がする。
僕は彼のいる部屋へ行き、挨拶をする。
「やっと起きましたか、翠川君」
彼の表情は面白いことに、恐怖から驚きに変わっていく。
「ちなみに私はこの家のものです」
彼は非常に混乱している。ハテナがいっぱい。
「えっ…と、初めまして…?」
彼は理解が追いついていない。ハテナが増えた。
「ちなみに私が貴方を生き返らせました」
ちょっとどストレートに言ってみる。
彼は考えることをやめた。ハテナが消えた。
「……宗教ですか?」
おっと予想通りの返し。
「まあ、とりあえず一から話します」

***スコッチside***

あのあと神崎椎那さん(聞いた)に話を聞いた。
まとめると、椎那さんはアンジェロで、俺を生き返らせ、保護した…ということ。
ダメだ理解が追いつかない。
とりあえずそれが本当だとし、何故俺を助けたのか聞いた。
「んー、そうですね。特に理由はありませんが…強いて言うなら『降谷君に恩を売っておきたかった』ですかね」
親友の本名にビクッと体を震わせる。
一体この男に、どこまでばれているのだろうか。
「ああ、あと安心してください。別にNOCだとバラしたりしませんから」
……心を読まれているのか?
「今日はもう遅いですし、この話はまた明日にしましょう」

その言葉を合図に、俺は眠りについた。

FILE.7 笑顔→←FILE.5 裏切り者の末路


ラッキーキャラ

黒田兵衛


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香椎 - ひまりさん» ありがとうございます。更新速度は遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新するようにします。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです。更新頑張って下さい! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 04e3f5630b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香椎 | 作成日時:2018年5月18日 5時

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