【utit】甘く甘く溶けるまで (ページ14)

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坂田 × SNS ページ14

※ご本人様がこのようなアプリを利用されているかは存じ上げないため妄想です。ご了承ください。

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貴女 side

今流行りのショートムービー投稿アプリ。坂田さんは暇になるとすぐそのアプリを開く。長いときは何時間も見ている。ほら、今日もまた、ソファでダラダラしている私の横に座るとアプリを立ち上げた。

(いつもいつも何を見てるんだろう。可愛い女の子とか？ボインな女の子とか？スカートの短いJKとか？)

興味がなく、そのアプリを入れていない私は完全に偏見で疑いの目を向けていた。

(坂田さんも健全な男の人だもんね。趣味嗜好はその人の自由だし、見てもいい。実際私もイケメン大好きだしね！見てもいい、見てもいいけど、、、あまりにも女の子ばっかり見てるなら懲らしめてやろう！！！)

頭の中で悶々と考えていたら眉間に皺が寄っていたのか、額に手を置かれ顔を覗き込まれた。

『A？何してんの？そんな顔したあかんやろ？』

心配そうな表情でおいで〜なんて言いながら両腕を大きく広げられたら飛び込むしかない。君のせいだよ〜なんて考えながらも、眉を下げるその顔が可愛くてぽすっと飛び込む。可愛い顔にそぐわない大きな体と熱い胸板に包まれる。
私を包みながらも画面をスクロールする手は止まらない。これはチャンスだと思い彼の手にあるスマホを見つめる。

動物系……ファッション系……切り抜き……動物系…………

(犬か猫か服しか出てこないが？！)

「ね、ねぇ。もっとさ、こう、可愛い女の子とか、生足JKとか、見たりしないの？」

『え〜見ぃひんよ、そんなん。そもそもA以外の女の子可愛いと思わんし、』

当たり前やんみたいな顔しながら『それに、生足JKはまぁしぃやろ』なんて言って笑ってる。
さらっと言われたもんだから体がブワッと熱くなる。

『それとも何、見てて欲しかったん？』

ニヤニヤしながら、意地悪そうに聞いてくる。

あったかくて、大きくて、可愛くて、かっこよくて、時々意地悪な彼が私は大好きだ。

fin.