ｱﾊﾊ……ここどこｯ2 【OP】 (ページ9)

今日:7 hit、昨日:6 hit、合計:125,221 hit

演技ページ9

「何故、自分の生まれ育った場所の名をしらない？」

それを聞かれて、自分はため息を失礼だと思いながらも付く

『聞いてました？私の記憶の中にあるのは。
病死した兄と共に過ごした時間。それと、クザンさんと出会った日からの2～3年間
本当にそれだけしかないんです。

兄と過ごした記憶の中に、町や島の名前なんて出てきません
周りに大人はいたけれど、顔だってハッキリ記憶してません

ただただ、兄の会話。兄のソバカスの付いた顔。笑った時怒られた時泣いた時
そんな思い出しかないんです。分かりますか？』

ふむ・・・。と一言頷いた後。また黙ってしまった
クザンも別に剣をどうすることもなく。ただただセンゴクさんを見ている

『で。その兄が教えてくれたシロクミ。という動物は結局なんなんですか？
これだけ聞いておいて。私には何も情報を与えないと？

私、クザンさんの書類など(強制的に)お手伝いした(された)んですが』

窓から光が差し込まなくなるのが、分かる…
もう夜になっていたのだ。

今日やった事って、クザンと会って。海軍本部入って、提出書類手伝って。シロについて話を聞くためだけに脅され、死にそうな状況になってるんだよね？

昼間から何も食べてないからお腹も空いた

『……だんまりですか？クザンさん。もう外は夜ですよ。今日帰してくれるんですよね？

私帰りたいです』

クザンの目をしっかりと見てそう伝える
このまま何も言わないのなら、私は帰りたい
シロがこの世界でどんな神だろうと。どんな存在だろうと。私にとっては関係がない

「その兄の名前は分かるか？」

やっと口を開いたと思えば。またまたまた質問。何回目ですかね…
兄の名前かー。なんもそこは考えてなかったな

『名前…？気にしたことなかったです。
ただただ、お兄ちゃんって呼んでたので』

それだけ言うと。クザンの剣がドロッと溶ける。
ﾋｩｩﾜｧｲ！？めっちゃ驚きつつも。クザンは

「センゴクさん…もういいでしょう
この子はシロクミとは関係ない。確かに、1部。伝説として語られて知られている部分もありますよ

Aちゃん。すまなかったな」

手を差し伸べられて、センゴクさんの部屋を出る

長い長い階段を下っていると、お腹が鳴る

「おっ………飯食うか？ここの食堂うめぇんだぜ？」

『また、貸しを作る事になるじゃないですか・・・』

「そのバッグ。金入ってないのか？今度は自分で払えるだろ？」

あ。そっか。とか思いながら