【アナタシア】キスの意味【短編集】

愛情* ページ2

ふみろくside


ふと、隣の温もりが無くなったことに気が付いて目が覚めた

眠りにつく前まで隣にいたはずの彼女がいない


ふ「ん、めい…？」

『なーに？』


寝ぼけなまこで彼女の名を呼ぶとリビングへと続く扉から本人は顔を覗かせた

事後だからしょうがないけど彼女の格好は下着のままで肩にタオルケットを掛けてはいるものの、見てるだけで寒そうだ


ふ「きて、こっち。まだ寝られるだろ…」

『ちょっとトイレ行ってただけだよ。ふみは寂しがり屋だなぁ』


にやけながらそんな事を言ってくる彼女

いやー…可愛いよな…

変なところでどやぁ…ってなってんのすっげぇ可愛い

ここまで来たらもう重症だな、俺も


ふ「…ほら、来て。さみしい」

『っ…わ、わかったよ…』


俺の返しが予想外だったのか彼女は少し照れた様子で布団に潜り込んできた

正直、目が覚めた瞬間にあの温もりがないのは寂しい

存在を確かめるようにぎゅっと抱きしめる

そこで少し俺にしか分からないような、むしろ他の奴が分かったら困るような違和感に気づいた


ふ「あれ、胸でかくなった？」

『はぁ？別に変わってないけど…』

ふ「おっかしいな…感触が違うんだけど…」


そう言ってさりげなくめいの胸を触ると

離せ変態！と暴れ出す

さっき散々触ったんだから、ちょっとくらい良くね…？

てか、いくら何でも暴れすぎ…！

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