▽レンタル彼女、始めました｡【名探偵コナン】

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『平次くんおいてきちゃったけど…大丈夫だよね? きっと電話相手彼女だろうし』




「う〜ん、ただの幼馴染みらしいけど…」




『そうなんだ! いいなぁ、幼馴染み』




「A姉ちゃんは幼馴染みいないの??」




『幼馴染みはいないかな〜、小さい頃のことあんまり覚えてないんだ。』




でもね、と私は続ける。




『変質者に誘拐されそうになった時、黒いニット帽を被った男の人が助けてくれたことならはっきりと覚えてるの』




私は小学生だったけど 今でも鮮明に覚えている。




「(そ、それってもしかして……)」




「やぁ、コナンくん。」



"工藤"という表札の豪邸から出てきた眼鏡の男性がコナンくんに話しかける。



「あ…昴さん!! (噂をすればってやつか……) 」



「おや? そちらの方は?」



私の方に視線が向けられる。



「この人は帝丹高校2年で＿＿＿＿」



『咲原Aです、はじめまして。』



「……はじめまして、か」



『え?』



「いえ、なんでもありません。それより、コナンくん。彼女とはどういった関係なのでしょう??」



意味深に呟かれた言葉に疑問を抱いたが、話が逸れてしまった。



「あー…A姉ちゃんは"安室さんの彼女"なんだ」



「……組織か?」



＜昴さん＞と呼ばれる男性は 突然目付き変わり、鋭い視線でこちらを見てくる。


コナンくんの言葉からして、この人は安室さんのことを知っているようだ。



「ち、違うよ!! 普通の女子高生。」



「そうですか」



また一瞬で目付きが変わった。


元の優しそうで穏やかな表情に戻っていた。





なに? この人…



＿＿＿＿こわいかも。



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