▽レンタル彼女、始めました｡【名探偵コナン】

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校門に行くと安室さんの車が泊まっており、安室さんは車の横に立って私の帰りを待っていた。




……相変わらず、女子の視線がすごい。




安室さんを見ながら赤面する女子、キャーキャー騒ぐ女子、写真を撮る女子、


声をかけようとしている女子など様々だ。




あ……3人の女子が安室さんに声をかけている。




邪魔をしては悪いため、少し隠れ気味に様子を伺っていると会話が聞こえてきた。




「あのぉ、学校の先生呼んできましょうかっ??」



「いえ、大丈夫ですよ! 人を待っているだけですので。お気遣いありがとうございます」



安室さんがそう言っていつもの笑顔を向けると、3人の女子はキャーッと叫んで赤面した。



……安室さん、恐るべし。




「あ、あの!! よかったら、名前教えてくださいっ!!」




「安室透です。ポアロという喫茶店でバイトしているのでよければいらしてくださいね」




「「「ぜひ行きますぅ〜!!!」」」




これでポアロ大繁盛すること間違いなし。




「か、彼女いますかっ!?」




「ええ、僕にはもったいないくらいの人が」




安室さんのその答えにより、一気に女子3人のテンションが下がった。



いないって嘘ついてよかったのに……

あと何日かだけの彼女だし。




「……どんな人なんですか??」




「そうですねぇ……自分の意志を持っていて周りに流されない、けれどか弱くて守りたくなる……そんな可愛らしい方です。」




「……素敵な方なんですね」




……出るタイミングを逃したことに今更気が付いた。




どうしよう、早く女子3人が帰ってくれないと安室さんの前にいけない……




「……実はその方、恥ずかしがり屋さんで今も困っているんです。


＿＿＿＿＿ねぇ、Aさん? 」




『え』




「「「えっ?」」」




何が起きたのかわからず混乱していると、安室さんが私の手を引いて車の前まで来た。




どうやら、近くに隠れてることはバレていたらしい。




「A組の咲原A、さん……!?」




「もしかして……」




「はい、僕が待っていたのはこの素敵な彼女です」




女子3人と話しながら私の後ろに周り、背後から抱きしめてくる。




彼女たちの目が本当に怖いです、安室さん。




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