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何故。 ページ33

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談笑しながら家に帰る。

最近シリアスばっかりだった気がするから、たまにはこんな風に遊んでみよう。


リビングに入って洗面所に行こうとした。

中にいたのは、琴葉と怠惰組と何故か桜哉君。



「…Aさん、少し、いや…。

10時間ぐらいお話しようか」


「長いのでパス」


「いいからちょっとこっち来いバカ娘」


「私は君の娘じゃない」



すると、幽凪に引っ張られ、無理やり洗面所に連れて行かれる。

そして、何をしたの、と聞かれる。

えー、別に悪いこと何もしてねえんだけど…。



「…クラスメイトに絡まれて、そんときに、あることを言われた。

そん時の言葉確かめたいだけだと思う」


「…何てこと言われたの。もしかしてしょじ」


「違う違う。

…中二ん時、クラスメイト全員殺したんじゃねえか、って」


「…ひとごろ」


「違う違う。確かに中二ん時、クラスメイトはほぼ全員殺された。

助かったのは、私と琴葉と姫名。

だが、私は殺しちゃいない」



なのに私が殺されたことになるって…。

濡れ衣にもほどがあるってんだよ。

そもそも、中二ん時は一番楽しかった時期だ。



「…じゃあ、何でお姉ちゃんが殺したって…」


「…知らね。ま、明日からしばらく学校行かねえしいいだろ」


「出席日数いいの?」


「いざとなったら魔法に頼る」


「…あはっ、お姉ちゃんらしいね」



魔法は万能。ありがたい。


手を洗った後、再びリビングを通るわけだが。

無理だね、捕まった。



「…あれは本当?」


「さあ?どっちだと思う?」


「やってない、って信じたいけど…。

…あの時、アリバイがなかったのはAだけ。

しかも、Aは動機が十分にあった。

…警察は、Aを疑ったけど…学生だからって逮捕ができなかった。

Aは…やったの?」


「だから、信じるも疑うも勝手にしろよ。

私が残酷に彼奴らを殺したって思いたいならそれでいいよ。


だが、これだけは忘れんなよ。

私は中二ん時が一番楽しかった。

多少イラつく奴もいたが、友達が一番多かった時期だ」


「…忘れたことはないよ」



信じたいのか疑いたいのかハッキリしろよ。



「…あ、あとも一つ。

あの日は、罪人が祈りました」



知らない人なら、はぁん?ってなるだろう。

だが、知ってるやつは多分わかる。

忘れてなけりゃ、わかる。

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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年5月13日 17時

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