争い ページ31
成績争いは、普通の学校だとそんな起こんねえんだが、進学校ではあるらしい。
成績がどれか1上がるだけで試験で2点とれる。
いい学校に行くためには、成績を上げるためには手段を問わない奴もいるだろう。
私が授業見たときからもう3回ぐらい当てられてんぞ。
キーンコーンカーンコーン...
「あら、もう時間ですね。では、日直!」
「はい。気をつけ。れーい」
「「ありがとうございましたぁー」」
あーっと…この後は…個人懇談だと…。
どっと騒がしくなった教室で、幽凪は一人帰りの準備をしていた。
私は幽凪の隣へ行き、話しかけた。
「幽凪、お前個人懇談どうすんの?」
「……え、Aお姉ちゃん…!?」
「あー…事情とか後で説明すっから」
「んー…やるつもりだけど…」
「ん、じゃ私も行くよ」
「……え」
「うぉーい、ホームルームすんぞー。
席つけお前らぁー」
ガタガタと音を鳴らしながら席に着く生徒達。
「…ほい、んじゃ、この後個人懇談です。
最初は出席番号一番の…鈴野、お前からだ!
覚悟しとけよ〜。あ、誰か一緒に来てるか?」
「あ、はい、来てます…」
「あれ、誰だ?
お前母親来ないって言ってたよな?」
「はい、私です。母の代理で来ました。
もう一人の姉は友達と遊ぶって薄情なこと言うんで私が来ました。
姉じゃダメですかね?」
「あ、いえいえ!全然大丈夫ですよ!」
「んじゃ、よろしくお願いします」
そのあと、様々な連絡事項を伝えられ、ホームルームが終わった。
すぐに呼ばれ、教室に入る。
「…えっと、では、鈴野さんの普段の学校生活からお伝えしますね。
鈴野さんは優秀で、テストでも学年主席を常にキープしています。
この成績なら、余裕で名門高校に受かると思います!
私どもが全力でサポートしていただきます!」
「…そですか。それはすごくありがたいです」
幽凪がうつむいて唇を噛んだのを横目に見ながらそう答える。
「…ですが、幽凪が本当にその名門高校とやらに行きたいのか。
それが問題です」
「なっ、行きたいに決まっているでしょう!
あそこならば、輝く未来は約束されています!
あそこに行かない人なんていませんよ!」
「幽凪」
ハッとして、こちらを見た。
「お前は、名門高校行きたいか?
お前が決めたんなら私は別に構わないが」
目線を少し彷徨わせた後、口を開いた。
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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年5月13日 17時